たこ揚げ名人が作った４０連だこが上がった感動のイベント

　釧路地区保護司会橋南分区（菊池吉郎分区長）主催の初企画「連凧（だこ）あげ体験会」が３日、釧路市千代ノ浦マリンパークで開かれた。市立釧路小学校の児童と未就学児合わせて３０人に加え、保護者や北海道教育大学釧路校地域教材開発研究室の学生ら約６０人が集い、４０連のたこが大空高く舞い上がる光景に感動が広がった。

　昨年釧路小学校で行った「親子たこ揚げ大会」の新聞記事を目にした札幌市のたこ揚げ名人、故田中光男さんの妻芳子さんからの「夫が作った連だこを子供たちに体験してほしい」という連絡をきっかけに、このイベントを企画。４月下旬に札幌から４０連の連だこが届いた。

　思いも寄らぬ連だこの寄贈に、イベント担当の竹内享二副分区長は「子供たちに感動の連だこ揚げ体験をさせてあげたい」と決心。風が吹き抜ける会場を探したところ「千代ノ浦マリンパークが最適」と判断した。当日は、佐々木豊釧路小学校前校長が作ったたこを揚げながら風が吹くのを待った。午前１１時、いい風が吹き始めた頃合いを見計らって連だこ揚げを開始。追い風に乗って４０連のたこが空高く舞い上がり、子供も大人も「やったー上がった」と歓声を上げた。

　竹内副分区長と一緒にたこ揚げスポットを探した釧路小学校３年の平野春琉君は「４０連のたこが上がって、竹内さんとこの場所を見つけられて良かった」。竹内副分区長は「釧路元町てらこやでは花火大会など、学生たちと子供たちと一緒にいろんな体験を行っている。今回の４０連だこの光景は、子供たちの記憶に残るだろうし、これからも地域と連携して子供の健全育成に尽力していきたい」と気持ちを新たにしていた。