網走厚生病院は特設窓口を設け、マイナ保険証への移行を促した

　【網走】今年12月２日から通常の健康保険証が、マイナンバーカードにひも付けられた、いわゆる「マイナ保険証」に移行するのを受け、網走厚生病院（中野詩朗院長）は24日から26日まで、１階ロビーに移行手続きのための特設窓口を網走市と協力して設置。来院者にマイナ保険証への移行を呼びかけた。

　同病院への来院が多くなる午前９時から同11時まで、正面入口近くにテーブルを置き、興味を持って質問をする来院者や、入口から入ってきた人たちに病院職員が声を掛けるなどで手続きを促した。

　すでにマイナンバーカードを持っている人は、マイナ保険証をひも付けるための機械に同カードを置くと、診療情報などの取り扱いに関する注意事項が画面に表示され、これに同意すると手続きは終了。機械にカードを置いてから終了までわずか数秒という早さに、手続きをした人も「これだけでいいんですね」と驚いていた。

　また、マイナンバーカードを持っていない人は、市の担当職員から説明を聞きながら手続きをしていた。

　12月２日からマイナ保険証に移行し、従来の健康保険証は発行されなくなる。デジタル庁は、マイナ保険証を利用することでより良い医療が受けられたり、限度額以上の支払いが不要になったり、就職や転職、引っ越しなどをしても健康保険証として使える、などのメリットがあるとしている。

　同病院によると、これまでも窓口で通院患者にパンフレットを手渡すなどでマイナ保険証をＰＲしており、マイナ保険証の認知度は、一般に比べて高いという。

　しかし、実際に手続きを済ませている人は少なく、特設窓口が設けられたのをきっかけに手続きをする人も多かったようだ。

　同病院では、マイナ保険証への移行を促すため、５月と６月にも特設窓口を開設するほか「移行手続きの機械は、１階ロビーに常設しているので、いつでも手続きにご利用ください」と話している。手続きで不明なことは、１階の会計窓口で問い合わせに応じるとしている。