消防車両による運動啓発の防火パレード＝浦河町＝

　「火を消して　不安を消して　つなぐ未来」を統一防火標語に、20日から全道一斉に春の火災予防運動が始まった。浦河町では22日午前、日高東部危険物安全協会浦河支部と浦河消防署員、消防団員らが参加して車両による運動啓発の防火パレードを実施した。

　運動は、空気の乾燥や強風により火災が発生しやすい時季を迎え、火災予防思想の一層の普及と火災の発生を防止し、高齢者などを中心とする死者の発生を減少させるとともに、財産の損失を防ぐ目的。

　この日は、築地１丁目の浦河消防署前と、荻伏の荻伏分遣所から各３台の計６台が春の火災予防運動期間を周知する放送を流しながら町内一円をパレードし、火の取り扱いに注意を促した。この日は、えりも町大和～同新浜でもパレードが行われたほか、様似町では20日に鵜苫～大通間で同様のパレードを実施した。

　同署管内（東部３町）の今年の火災発生件数は浦河で建物３件、野火１件の４件、様似でたき火による野火１件、えりもで野火と建物各１件の２件の計７件。

　日高東部消防組合では今後、えりも町で幼年消防倶楽部員による啓発、様似町では女性消防団員による街頭啓発を実施する。期間中、広報車や防災無線などによる予防広報や立入検査による出火防止、防火宣伝などの各種運動を展開する。

　「乾燥しやすい季節や行楽シーズンを迎え、屋外での火の取り扱いには十分注意してほしい」と特に注意を呼び掛けている。