浦河税務署長表彰を受賞した石川さん（左）と福岡税務署長（右）

【新ひだか】静内農業青色自主申告会（小池孝義会長、会員１５０人）の会長を37年間務め昨年８月に退任した静内目名の石川栄一さん（77）に17日、納税功労者として浦河税務署長表彰が贈られた。

　石川さんは、１９８６年（昭和61年）から当初18人でスタートした静内農業青色自主申告会の牽引役として尽力。記帳の重要性や青色申告の必要性を地域の農業者に浸透させ申告会の充実を図った。所得税や消費税の申告相談や年２回の源泉徴収の相談受付のほか、毎年税務研修会を開催するなど適正申告に多大なる貢献をした。

　しずない農協の会議室で行われた表彰式で、関係者が見守る中、福岡伸司税務署長から感謝状を手渡された石川さんは「最初は、自分の経営状況を確認するために始めた。帳簿をつけることで、経費の削減や年間の収支が目で見えるようになった。徐々に会員も増え、それぞれが経営のための努力をしている。これまで、税務署の指導や農協の協力があり会長を長く務められた」と感謝した。

　福岡税務署長は「多年にわたり青色申告制度の普及と啓蒙活動、適正な申告納税の推進に努められ税務行政の円滑な運営に多大の貢献をしていただいたことに深く感謝したい」とねぎらいの言葉を送った。