参加者が熱戦を繰り広げた「ＴＯＹＯＵＲＡ世界ホタテ釣り選手権大会」。左が優勝した髙島さん

　豊浦町特産のホタテを活用し公式ルールのもと競技化された「第１６回ＴＯＹＯＵＲＡ世界ホタテ釣り選手権大会」（同釣り協会主催）が１０日、幸町の町地域交流センターとわにーで開かれ、世界王者を目指し６０人が熱戦を繰り広げた。伊達市在住の会社員、髙島大貴さん（４３）が、３分間２ラウンドの決勝で計２１枚を釣り上げ初優勝した。

　２月に行われた予選の通過者と抽選枠の当選者らが出場。札幌や旭川など道内各地から集まり、トーナメント戦を繰り広げ釣果を競った。

　出場者たちは水槽に沈むホタテの口の隙間を狙い、釣り針に代わるＬ字型の金具の仕掛けを投入。ホタテが貝を閉じた瞬間に素早く引き上げる見事な技で、次々と貝を釣り上げた。

　優勝した髙島さんは同大会に１０年以上出場しているベテラン。初の栄冠に「貝を落とすことなく、落ち着いて釣ることができた。来年は北の収穫祭も復活したフル開催の中で連覇したい」と気持ちを新たにしていた。