雪合戦会場に搬入される雪球用の新雪

　第３５回昭和新山国際雪合戦（国際雪合戦連合、ＮＰＯ法人雪合戦インターナショナル主催）が２４日、開幕する。昭和新山山麓の特設会場では、壮瞥町建設協会（小田由三会長）のボランティアによる雪の搬入などが行われ、まちを挙げた会場設営が進んでいる。

　新型コロナウイルス５類移行後、初開催となる今大会は、全選手が整列する開会式やレジェンドの部、決勝戦のみ使用するメインコート、飲食ブースなどが復活し、５年ぶりの本格開催となる。参加チームは昨年から７割増の１１０チーム。うち道外からは島根、広島県連代表など３７チーム、海外からはビギナーズ、ジュニア交流戦に中国の２チームの参加が予定されている。

　会場設営は、２月の気温上昇などを受け雪不足となっていたが、地元建設協会の会員企業が社会貢献の一環として、雪の搬入やメインステージの足場の組み立てなどを行った。２１日には壮瞥貨物運輸の１０トンダンプトラック５台が、オロフレ峠の冬期通行止め区間を往復し、２０台分の新雪を搬入した。雪球に使用される。

　会場には壮瞥町の田鍋敏也町長も訪れ、設営中のスタッフに感謝の言葉を伝えた。壮瞥町建協の小田会長は「地元事業者の力で国際的な大会を支援したい。本格開催となるイベントの盛り上がりを願っています」と期待を込めた。

　大会は２４日午前８時１５分に開会式、同９時半試合開始。２５日は同８時半試合開始、午後３時２０分から表彰式が予定されている。