北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

網走タイムズ

自分を信じて全力で 網走小6年生にエール Jリーグ選手とオンラインで交流【網走】

金山選手とモニター越しに交流する網走小の6年生

 【網走】Jリーグのファジアーノ岡山でゴールキーパー、またキャプテンとして活躍する金山隼樹選手が、網走小6年生とオンラインで交流。自身の経験を基に、目標に向けて努力することの大切さを児童に説いた。

 金山選手は1988年、島根県出雲市生まれ。6歳からサッカーを始め、中学からゴールキーパーに。04年、サンフレッチェ広島ユースに入団、07年には立命館大学に進学した。

 11年、当時JFLだったV・ファーレン長崎に入団。14年にはコンサドーレ札幌へ移籍し、16年のJ2優勝とJ1昇格に貢献した。

 18年にはファジアーノ岡山に移籍し、22年から副キャプテンを務めているほか、昨年はJリーグ通算150試合出場を達成している。

 網走小との交流は18年、当時通っていた児童の保護者、内藤秀紀さんが金山選手とコンサドーレ時代からの知り合いだったため、講演を依頼。快諾した金山選手が同小を訪れ、6年生に夢を持つことの大切さなどを説いた。

 今回は5年ぶりの講演となったが、Jリーグ開幕が近いことから来校は難しく、代わりにオンラインでの交流となった。

 視聴覚室に集まった6年生2クラスの児童は、モニターに映った金山選手に元気よく「こんにちは!」とあいさつしたものの、いったいどんな人なのか分からない子も。

 内藤さんが、5年前に来校した時に当時1年生だった児童と撮った写真を見せると「えっ?」と驚いたり、写真を見て思い出した子もいた。

 内藤さんが、金山選手の経歴を紹介した後、事前にアンケートしておいた児童からの質問を、金山選手に問いかけた。

 「スランプになった時、どうやって乗り越えたのか」「同じことを続ける時、明日も頑張ろうと思うためにはどうしたら?」などの質問に、金山選手は「スランプの時こそ何に悩んでいるかを言葉にして考え、とことんチャレンジした」「やり続ければ必ず夢は達成できると考え、自分を信じてコツコツとやり続ける」などと、丁寧にアドバイスしていた。

 同小はタグラグビーが盛んで、チームは全国大会出場を控えていた時とあって「試合前の緊張をほぐすには」という質問もあり、金山選手は「今までしてきたことを整理し、いつも通り過ごすことが大切」と答える一方で「緊張を楽しむことも大事かな」と話すと、児童も「あぁ、なるほど」と納得したようだった。

 この後も、金山選手はさまざまな質問に答えたが、そのたびに鉛筆でメモを取る音が視聴覚室に響き、金山選手も内藤さんも感心していた。

 最後に、金山選手は「夢や目標がない人でも、自分を信じて何かを真剣に取り組めば、やってよかったと思える時が来るので、全力でやり続けてください」と児童にエール。みな一段と大きな声で「ハイ!」と応えていた。

 交流の後、金山選手からファジアーノ岡山のグッズが児童1人1人に贈られた。

 同チームのエンブレムがあしらわれたノートで、表紙をめくると金山選手の直筆サインが書かれているもの。「みんなのために、金山選手が1冊ずつサインしてくれました」と明かすと、児童は大喜び。受け取ると金山選手に教室の映像を送るタブレットのカメラに向け「ありがとうございました」と礼を述べていた。

 5年ぶりの交流を終え、内藤さんは「6年生も卒業まで1カ月あまりなので、将来につながる授業になってくれれば。タグラグビーの全国大会もあり、スポーツの面でもプラスになってほしい」と話すとともに、交流を承諾してくれた金山選手の厚意に感謝していた。

関連記事

苫小牧民報

穂別で「つつじとアスパラの春まつり」 花とイベント 来場者楽しむ むかわ

ほべつ道民の森・つつじとアスパラの春まつり(同実行委員会主催)がゴールデンウイーク(GW)後半の3、4両日、むかわ町のほべつ道民の森で開かれた。町民を中心に多くの人が来場し、開花したツツジを観賞し...

苫小牧民報

新千歳で「開港100年記念展」 北海1号機が壁画に

2026年10月に開港100周年を迎える新千歳空港で6日まで、「開港100年記念アート事業作品巡回展」が国内線ターミナルビル3階の大空ミュージアムで開かれ、飛行機などをあしらった壁画が訪れた人の目...

十勝毎日新聞

自慢のしょうゆラーメン食べに来て! みうら商店 9日に町中華店オープン【..

 新得町で食品製造・販売業を営む「みうら商店」が、9日に中華料理店をオープンする。腕を振るうのは道外のラーメン店で修業経験がある三浦貴宏社長(50)。長年、夢見てきた地元での飲食店開業を目前にし、...

十勝毎日新聞

2人利用で1人は無料 飲食など47施設で開始 ふたりぼっちパスポート【十..

 飲食店や温泉施設などの指定施設を2人以上で利用すると、1人分が無料となる「ふたりぼっちパスポート」のサービス提供が1日に始まった。十勝管内47施設が対象。路線バス乗り放題チケット「ビジット・ト...

十勝毎日新聞

競馬場にグルメ集結 「うまちか」開幕 ステージも多彩【帯広】

 十勝管内外のグルメを楽しむイベント「うまちか2024」(ばんえい十勝主催、十勝毎日新聞社共催)が4日、帯広市内の帯広競馬場で始まり、多くの来場客がステージを楽しみながら舌鼓を打った。6日まで。 ...

CATEGORY記事カテゴリー

MEDIA参加新聞社

ARCHIVE月別記事リスト

RANKINGアクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス