英語で網走を紹介する動画を撮影、ポ市の小学校に送ることで交流する南小の５年生

　【網走】市の姉妹都市、カナダ・ポートアルバーニ市の子どもたちと動画で交流しようと、網走南小の５年生が網走を紹介する動画を撮影した。出来上がった動画は、ポ市のジョン・ハウイット小５、６年生が見るといい、児童は先方からの感想動画が届くのを心待ちにしている。

　５年生２クラスの児童が３―４人のグループを作り、各グループが網走の有名なものを決め、紹介文を作成。市英会話指導員のラヤソン・シェインさんに監修してもらい、英語に訳した。

　動画の撮影は、グループごとに行った。オホーツク流氷館や道立オホーツク公園てんとらんどなどの観光、網走ちゃんぽんや流氷カレーなどの食文化、また網走の小学校で人気の遊びなど、各グループがイラストや写真を使いながら、英語で説明した。

　とはいえ、カメラを見ながら英語で紹介するのは緊張したらしく、撮り終えたものの「もう１回撮ろう！」とグループのメンバーにお願いしたり、思わず「めっちゃ緊張した」とつぶやいたり。

　流氷観光砕氷船おーろらを紹介した５年１組の佐藤恭雅（きょうが）さんは「めちゃくちゃ緊張したけど、うまく撮れて良かった。向こうから返事が来るのが楽しみ」、同じグループの松本沙保里さんは「英語が練習通りできてうれしかった。向こうからの動画が分かりやすい英語だったり、私たちの英語がほめてもらえるといいな」と、先方から感想動画が待ち遠しいようだった。

　同小とポ市との交流は２０２２年、網走の産業を調べていた当時の５年生が、姉妹都市の産業も調べてみようとなり、網走・ポートアルバーニ姉妹都市交流協会に相談したのがきっかけ。ポ市のアルバーニ小に、01年の姉妹都市交流15周年で来網した人が教諭をしていたことから動画交流を快諾してもらい、始まったという。

　昨年は、ポートアルバーニ市姉妹都市交流協会のデイブ・グラント理事と妻のドリーンさん、ウィル・スローン理事の３人とオンラインで交流。「皆さんの英語はとても素晴らしい」とほめられたりと、さまざまなかたちでの交流が続いている。

　網走・ポートアルバーニ姉妹都市交流協会の加藤博会長は「網走を紹介する英語の難易度が上がっているので驚いた。この交流がもっと続いてほしいし、ほかの学校にも広がってくれればうれしい」と、児童の交流に期待していた。