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室蘭民報

有珠山頂絶景フレンチ、道が実証実験 日本初、ドローンで配送【壮瞥】

ドローンで運ばれる料理

 道は7日、壮瞥町の有珠山で、ドローンを活用した日本初の試みとなる、高級フレンチフルコースの配送、実食を行い新たな観光コンテンツの可能性を探った。参加者は、山頂展望で青空の下、料理と噴火湾などの景色を堪能。山頂でフレンチという、非日常を体験、楽しんだ。

 近年、ドローンはさまざまな分野で活躍する。ただ持続的に活用するには、維持管理コスト、採算性に課題がある。道は本年度、ドローンの幅広い利活用の促進を狙い、「ドローンのマルチユース」について検討を進めてきた。

 今回の実証実験は、道の委託業務として、ドローン専門企業のHELICAM(丹野宏柄代表取締役)などでつくる「北海道ドローンマルチユースコンソーシアム」が実施。冬季には利用がない苗木運搬用ドローンのマルチユース事例として、有珠山ロープウェイを運行するワカサリゾートの協力を受け企画した。

 実証実験は、ロープウェイの有珠山山頂駅内で地元フレンチシェフが料理を盛りつけ。料理をドローンを使って約250メートル先の展望台まで配送。噴火湾をはじめ、昭和新山などが一望できる客席に届けた。

 ドローンは保温容器にいれ料理を5分ほどかけ展望台へ。5往復ほどし、ワインや噴火湾産の魚介類のマリネやメインのカモ肉などを配送。札幌市の会社役員田口正浩さん(50)は「料理は崩れることなく味は最高。実用化されたらまた楽しみたい」と大満足。同市、自営業黒田有企子さん(42)も「身近ではなかったドローンにとても可能性を感じた」と笑顔を見せた。

 料理を担当したケータリングサービスを行う「LUX TOYA」(洞爺湖町月浦)の佐藤徹代表は「すべて道内産の食材を使った。ソースをあまり使わず運びやすく、少し時間が経過してもおいしい料理を選んだ」と紹介。今後の観光サービスの実用化へ期待を寄せた。

 今回のコンテンツは体験型の観光が主流となる中、訪日客ら富裕層がターゲットという。道庁デジタルトランスフォーメンション推進課の黒澤厚主査は「非日常の体験をしてもらうことからも、この付加価値にとても可能性を感じる」と話し「まだまだドローンは身近ではない。今後、物流や災害対応で活躍の可能性もある」と述べた。

 道は今月中旬には、農業用ドローンを使い屋根の融雪実証を公開。さまざまなマルチユースの実証で得られた成果をガイドブックにまとめ公開する予定だ。

山頂で運ばれてきたフレンチを味わう参加者

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