「北の天文字焼き２０２４」のＰＲポスター

　北国の冬を彩る「北の天文字焼き２０２４」（横澤博実行委員長）が、10日午後６時から市内旭東の通称「太陽の丘」に点火される。今年は４年ぶりに、ギネス世界記録に認定（２０１７年）されたドラム缶２７０個を配置したフルバージョンで行われ、花火とともに名寄の夜を彩る。

　「北の天文字焼き」は、１９８９年に、まちおこし集団「助っ人」が中心となりスタート。北北海道14市町村（89年現在）と天塩岳を線で結ぶと「天」の文字が出来上がることに由来し、広域振興・広域観光を目指し始まった。

　新型コロナ感染症拡大により21年は中止を余儀なくされたが、22、23の両年は感染症拡大防止に考慮し、ドラム缶の配置など作業に係る人員を縮小するなどし、郷土の火祭りを守り続けてきた。

　実行委員会によると10日午後５時から「よろーな」駐車場に、キッチンカー（ラーメン、汁粉、甘酒、チョコバナナ、ホットレモネード、ハンドドリップコーヒーなど有料で提供）が訪れる予定。

　「よろーな」大会議室では、「北の天文字焼き　フォトコンテスト」の歴代作品（一部）を展示。また、市役所名寄庁舎ライブカメラで撮影した天文字の様子をプロジェクターで投影。室内で天文字を鑑賞してもらえる。

　また、郷土芸能名寄太鼓保存会技能部「源響」による和太鼓演奏なども予定されており、実行委員会では多くの地域住民の来場を呼びかけている。