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函館新聞

日本モルック協会代表・八ツ賀さんが著書出版 出合いのきっかけや体験つづる【函館】

初の著書「Dr.モルック フィンランドからつながる笑顔」を出版した八ツ賀さん

 日本モルック協会代表理事で小児科医の八ツ賀秀一さん(50)=福岡県在住=がこのほど、初の著書「Dr.モルック フィンランドからつながる笑顔」を心書院(福岡市)から出版した。フィンランドでモルックに出合ったきっかけや、今年8月に函館で世界大会が開かれるに至った経緯などをまとめた。八ツ賀さんは「どのようにモルックと出合い、広めたかったのかを知ってもらいたかった。手に取ってモルックに興味を持ってほしい」と話している。

 八ツ賀さんは横浜市出身、宮崎医科大(現・宮崎大)卒業。2019年から函館五稜郭病院に小児科医として勤務、現在は同病院で診療を続けながら福岡大医学部に勤務している。

 執筆のきっかけは、心書院の末永晋一郎副社長との親交。昨年3月ごろ、モルック普及活動を知った末永さんが実際に体験し、面白さに触れたことで八ツ賀さんに書籍化を持ち掛け、同10月に出版した。

 5章構成で、モルックとの出合いやフィンランド文化の紹介について書き記すとともに、モルックの上達法や同協会公式アンバサダーとして活動するお笑いコンビ「さらば青春の光」の森田哲矢さん、お笑い芸人みなみかわさんらが文章を寄せており、モルックの魅力が詰まった一冊に仕上がった。

 大学時代を宮崎で過ごしたことで、北国への憧れを抱いたという八ツ賀さん。2008年のフィンランド留学でモルックを知り、11年に同協会を設立したが、久留米大学勤務時代の05年、宗谷管内枝幸町で3カ月間働いた経験があり、「北海道勤務がなければフィンランド留学もなかったと思う」と振り返る。

 同書では函館への世界大会誘致についても触れており、20年に同協会を一般社団法人化した際に25年までに世界大会誘致を目標に掲げたとする。だが、22年8月の国際モルック連盟の選考会議には日本だけが申請書を提出した中、24年に五輪・パラリンピック開催を控えるフランスが申請書を出すことなく割って入り、日本とフランスがプレゼンテーションを行って勝利した経緯を描いている。さらには小児科医として、モルックを通じて親子の会話が増え、児童虐待が1件でも減少するきっかけになればとの願いも記した。

 八ツ賀さんは「自分自身ぼんやりと思っていたことを具体的に言葉にできた」とし、「モルックによって家族が週末を一緒に過ごしたり、モルックがあったから親子がうまくいったという例が1件でも2件でもあれば」と話す。8月の世界大会に向けては「しっかりと成功させることが一番の目標。函館の皆さんに協力をお願いしたい」としている。

 271ページ、1600円(税別)。道南ではくまざわ書店ポールスター店(函館市港町1)で扱っているほか、楽天ブックスなどでも販売している。

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