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釧路新聞

能登地震派遣の医療チーム帰町【中標津】

 【中標津】元日に発生した能登半島地震の被災地の一つ石川県七尾市に派遣されていた町立中標津病院の医療チーム(D―MAT)6人が、移動日を含めた5泊6日の任務を終え帰町し、釧路新聞社の取材で活動を振り返った。被災者とじかに接する任務ではなかったが、移動中に震災の現状を肌で感じたメンバーは、平時から備える大切さを再認識しながら通常業務に当たっている。

 派遣されたのは医師の成澤研一郎さん(63)をリーダーに看護師の遠山梨絵さん(46)、加藤一樹さん(33)、佐賀嬉幸(きさき)さん(28)、臨床工学技士の野村健二さん(39)、社会福祉士の熊倉竜司さん(35)の6人。全員が初のD―MAT任務だった。今月9日夕方に出発し飛行機を乗り継いで宿泊地の富山に着いたのは夜中。翌朝から能登半島の七尾市、羽咋市、志賀町のD―MAT拠点になっている能登総合病院へ車で1時間半以上かけて通い、13日まで従事した。

 任務は、不足物資を確認し県庁に発注する後方支援業務が主だった。富山は水や電気などの生活インフラは問題なく使えたが、半島の七尾市では建物の倒壊などが見られ、院内でも天井が剥がれたり壁が割れるなどの被害があった。水道は当初下水が使えなかったが途中で復旧しトイレは使うことができた。

 成澤医師は「輪島や珠洲など被災が激しい地区はまだ当分医療支援や生活支援が必要な状況であることを実感した」。業務調整員として同行した熊倉さんは「釧路、根室管内は近いうちに大地震の発生が予測されているので、他人事ではないと改めて感じた。震災関連死を防ぐためにも普段からいかに備えるかが大切だと感じた」と振り返った。

能登総合病院内で業務に当たる全国各地からのD―MAT隊(13日)=町立中標津病院提供

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