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函館新聞

函館―長万部間バス転換の場合のルート提示、並行在来線会議【函館】

函館―長万部間を全線バス転換した場合の見直しルートなどが示された渡島ブロック会議

 道は27日、2030年度末に予定されている北海道新幹線の札幌延伸に伴い、JR北海道から経営分離される並行在来線の函館線函館―長万部間(147・6キロ)の旅客輸送に関し、バス転換した場合のこれまでのルート案を見直し、地域の意向を踏まえた5ルートを提示した。また、バス転換を検討する際の基本的な考え方として乗車人数の見込みに応じて運行本数を設定し、25年度中の方向性判断に向け、年明けにも既存のバス路線を運行する函館バスとの協議を始めると明らかにした。

 渡島総合振興局で開いた第10回渡島ブロック会議で説明。開催は1年4カ月ぶり。道は①第三セクターで鉄路維持②全線バス転換③函館―新函館北斗間は鉄路を維持し、新函館北斗―長万部をバス転換―の3案を示している。

 会合では②に関し、これまで鉄道ダイヤの運行区間をバス運行ルートと設定してきたが、地域の意向を踏まえ、函館―新函館北斗、函館(新函館北斗)―森、函館(同)―鹿部、鹿部―森、森―長万部の5ルートに見直し、必要な車両台数は前回(昨年8月)の精査結果から函館―長万部は68台から46台、新函館北斗―長万部では29台から20台に削減。初期投資は前回の37億5000万円から30億9000万円、30年度の赤字は2億8000万円から9000万円、分離後30年間の累計は157億4000万円から106億円に圧縮した。

 バス転換した場合の運行本数の設定にあたっては、▽一定の乗車人員が見込める区間は路線バスを新設▽JR乗車人員が60人を超える時間帯は複数便の路線バスを増便▽路線バス新設が難しい区間は、ほかの交通機関を検討―の3つの原則を示した。路線バス新設では並行する既存のバス利用などを考慮に入れる必要があり、函館バスとの協議での検討材料とするとした。

 このほか、①の収支予測ではJR北へのヒアリングやほかの三セク鉄道の事例を基に駅務員や本社要員を削減し、累計赤字は前回精査の816億8000万円から744億4000万円に改善。③は累計で510億1000万円から391億6000万円の赤字に圧縮した。

 函館市の大泉潤市長は「市としてはこれまで函館―新函館北斗間の鉄路存続を主張しており、同区間のバス転換は想定していない。近年は運転手不足の課題もあり、バス運行については地域全体でどうあるべきか検討すべき」と述べ、市が実現に向け調査に着手している新幹線乗り入れには言及しなかった。

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