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函館新聞

普段着の函館で遊んで 南野さん新作小説「ねこの湯」【函館】

フェア開催中の函館栄好堂で「ねこの湯」をPRする南野さん(左)と佐藤副店長(右)

 森町出身・在住の作家、南野雪花さん(53)=本名・丹秀行=のキャラクター文芸「ねこの湯、営業中です! 函館あやかし銭湯物語」が今月発売された。作中には市民おなじみの店名や、道南の歴史にまつわるエピソードなど「ご当地ネタ」が満載で、函館市の書店がフェアを開催するなど地元でも注目が集まっている。南野さんは「住人目線で函館の空気感を描きたかった。観光ガイドに載っていない“普段着の函館”で遊んでほしい」と話している。

 キャラクター文芸は、魅力的な登場人物が活躍する新興のエンターテインメント小説ジャンルで、大手出版社各社が新人賞を主催するなど力を入れる。同作はアルファポリス(東京)が運営する投稿サイトに掲載され、同社の主催する「キャラ文芸大賞」の「優秀賞」と「ご当地賞」をダブル受賞。ネット掲載版を大幅加筆の上、同社文庫から刊行の運びとなった。

 祖父が亡くなったのを機に函館に帰郷した女性が、祖父の残した銭湯の「霊力」に頼るあやかしたちと共に、銭湯を立て直そうと奮闘するファンタジー。作中にも登場する函館栄好堂丸井今井店(本町)には15日に入荷し、売り上げは上々という。佐藤啓太副店長は「当店をはじめ、鹿部町の道の駅や大沼の遊覧船など作中に登場するスポットは南野さんが全て足を運ばれている。“道南愛”に満ちた作家を大いに応援していきたい」とし、道南作家コーナーにサイン入りポスターを掲示するなどPRに力を入れる。

 南野さんが手掛けたご当地小説は、今作が第1作。函館駅前の菊水小路を舞台とした新作「函館怪談~こちら、函館駅前あやかし探偵事務所~」もアルファポリスなどで公開中で「自信作なのでぜひ見て」と呼び掛けている。

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