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網走タイムズ

網走漁協が1千万円を寄付 東農大生物産業学部に【網走】

江口理事長に寄付の目録を手渡す新谷組合長(左)

 【網走】網走漁業協同組合(新谷哲也代表理事組合長)は21日、東京農業大学生物産業学部とその学生のために使ってほしいと、同大(江口文陽理事長)に1千万円を寄付。この日、同大オホーツクキャンパスで贈呈式が行われ、新谷組合長が江口理事長に寄付の目録を手渡した。

 1989年に生物生産、食品科学、産業経営の3学科で開学した同学部は、06年にアクアバイオ学科が加わる4学科体制で、「北の大地」オホーツクでしかできない学びを展開してきた。

 この間、「実学主義」を標ぼうする同大は、農作業の手伝いや漁師のアルバイトなど、常に地元網走の農林水産業との結び付きを強めてきた。

 特に、網走ではサケに並ぶ重要な水産物のホタテは、春の稚貝放流が大きな事業。短期間に大勢の人員が必要となるが、同学部の学生が積極的に関わり、今では同事業に欠かせない重要な戦力となっている。

 これらの関わりから、同大と市内2漁協は18年、人材の育成や交流、網走川流域を含む地域産業の発展や地域課題の解決に向け、包括連携協定を締結。網走漁協は、この協定に基づき、「農大生の勉学、活動に役立ててほしい」と毎年、同学部に50万円を寄付している。

 今回は、これらのつながりをより深化させるととともに、開学から35年が経過したキャンパス施設にも役立ててほしいという趣旨で寄付を決めたという。

 贈呈式で新谷組合長は「東農大は地元に貢献いただいており、我々も学生、教職員ともどもお世話になっている。感謝の気持ちを直接伝える方法として、わずかだが寄付を考えた。この地にオホーツクキャンパスが存続できるよう、使ってほしい」と、寄付に至った理由を述べた。

 これを受け、江口理事長は高額寄付に感謝した上で、日本の農林水産業と食の安定を考えていくという東農大の意義と、それを実現するために当時の松田藤四郎理事長がオホーツクを選んだという経緯を説明した。

 さらには、同大を創設した榎本武揚翁、また横井時敬初代学長の理念を挙げながら「地域社会や産業を学生が学べるのは、地域の協力、網走漁協の支援なくしてはありえない」と、学生の学びの場を提供してくれている同漁協に、改めて感謝の意を示した。

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