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函館新聞

「キハ183系」コンゴ民主共和国で再出発 輸出先が変更【函館】

コンゴで運行されることになったキハ183系車両(今年7月)

 札幌―函館間の特急「北斗」などとして道内で長く親しまれ、今年4月に老朽化のため引退したJR北海道のキハ183系車両が、アフリカ中部のコンゴ民主共和国の交通公社「オナトラ」に譲渡され、同国の鉄道再建のために活躍することになった。

 輸出を担当したのはウエストコーポレーション(東京、星野輝一郎代表)。同社によると、キハ183系車両7両は9月3日に函館港から船積みされ、アフリカ西部のシエラレオネの鉄道会社に旅立ったが、契約がキャンセルされ、輸出先がコンゴ民主共和国へと変更された。

 同社は、JRや第三セクター会社で廃車となった鉄道車両をミャンマーやタイなどに輸出した実績を持つが、途中で契約と輸出先が変わったケースは今回が初めてという。同社は「シエラレオネ行きを前提に、運転やミャンマー人技術者の現地への派遣などの体制を組み、予備部品も函館港で引き渡した」とした上で「輸出先が変わったため、現地での運転やメンテナンスの体制の構築などは現時点では棚上げになっている」と明かす。

 現地の報道によると、12月13日にコンゴ川の河口にあるマタディ港に到着。車体は同国の国旗をイメージした青地に赤と金の細帯の塗装に変更されており、キハ183系は、今後マタディと首都キンシャサを結ぶ「マタディ・キンシャサ鉄道」で運行される予定という。

 同社は「18日朝に社員がSNSなどインターネット上に掲載されている現地での積み下ろしの画像を確認した。輸送途中のどこで塗り替えられたのかは把握できていない」と困惑していた。

 同鉄道は施設や信号の整備を含め、5億ドル(日本円で約711億円)規模のプロジェクトが進められている。20年には日本政府とコンゴ民主共和国政府間でのODA事業の一環として、北陸重機工業(新潟市)製のディーゼル機関車が納入されている。

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