賞状を手にする山畔さん（左）と長内さん

　高校生の料理コンテスト「みんなの牛肉料理甲子園ｉｎ２０２３」（道産牛肉消費拡大強化対策実行委主催）が１７日、札幌市内で開かれ、清尚学院高校のチームが考案した料理「牛トマトリゾット」が３位に入った。

　道産牛肉の消費拡大が目的。２回目となる今回は、道内外１０校から３５チームが参加し、１次審査を通過した４校５チームが１７日の本選に進んだ。

　同校のチームは、調理科３年で料理部部長の長内一朔（いっさ）さん（１７）、副部長の山畔麻央さん（１７）で結成。テーマ食材の道産ホルスタインをいかにおいしくするか考え、トマト缶や牛ひき肉を入れたリゾットに牛ステーキをのせた「牛トマトリゾット」のレシピを考案した。

　当日は、厨房へレシピの持ち込みは禁止のため、作業工程をすべて頭に入れ、長内さんはリゾット、山畔さんはステーキと作業を分担。ステーキは肉本来の柔らかさを生かしたレアの状態にするため、両面を焼いた後にアルミホイルで包んで休ませる工夫もした。

　審査の結果、優勝と準優勝は三笠高の２チーム、会長賞に静内高、３位に清尚学院高と幌加内高が選ばれた。２人は、ステーキの焼き加減の好みが審査員によって分かれたことから、「好みが安定するミディアムレアにすればよかった」と反省点を口にする。

　２人は卒業後、ホテルで調理師として勤務する予定。長内さんは「学校として初めて出場して本選に進めただけで誇らしいが、悔しさもある。勉強になった」、山畔さんは「初めてのコンテストで経験不足もあり悔しい思いをしたが、この悔しさをモチベーションにこれからも頑張っていきたい」と意欲を新たにした。