北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

函館新聞

函館の観光客20%増313万人 コロナ前の9割に回復【函館】

 函館市は20日、2023年度上期(4~9月)の観光入り込み客数(推計値)が前年同期比20・2%増の約313万9000人だったと発表した。新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行したのが要因で、コロナ禍前の2019年度に比べ91・3%まで持ち直した。外国人宿泊客数は同37・7倍の約14万8000人でコロナ禍前の68・3%まで回復、タイガーエア台湾が台北路線を再開したことが貢献した。

 交通機関別の入り込み客数は、乗用車などが同4・6%増の163万9000人。鉄道が同50・8%増の75万5000人、航空機が同28・7%増の44万3000人、船舶が同50・8%増の30万2000人。鉄道、航空機、船舶を使い道外から訪れる人が増えた。

 月別では、4~9月の全てで前年を上回り、特にサクラの開花が早かった4、5月の入り込みが好調で、7~9月は猛暑の影響で伸び悩んだ。地域別にみると、前年度は道外客57・7%、道内客42・3%だったが、今年度は道外客62・2%、道内客37・8%と道外客がさらに伸びた。市観光企画課は「道外客が6割を占めたコロナ禍前の状態に戻り、良い傾向になってきている」とみる。宿泊客の割合も同3ポイント上昇し59・4%と目標の6割にほぼ達した。

 宿泊客数は、実人数が186万5000人、延べ人数が232万3000人。平均宿泊数は1・25泊で前年度(1・27泊)より落ち込んだ。道や市の旅行支援で回復した前年から反動減となった。市は平均宿泊数を伸ばすことに注力する考え。

 外国人宿泊客数は、直行便が復活した台湾が7万7917人でトップ、次いで香港が1万2649人、シンガポールが1万857人だった。韓国や中国の旅行客が戻り切れていない課題が浮き彫りになった。

 同課は「入り込み客数は順調に戻ってきており、ひと安心。下期は香港の季節定期便就航や、2月に路線開設を予定する台湾のスターラックス航空、映画『名探偵コナン』で函館が舞台になるなど好材料はあるが、物価高や人手不足の影響がどの程度出るか注視したい」としている。

関連記事

十勝毎日新聞

帯広の森50年 後世へ シンボルツリーを植樹【帯広】

 「帯広の森」の造成開始から50周年を迎え、記念植樹と森づくりの集いが19日、市内の帯広の森で行われた。市民ら約100人が見守る中、米沢則寿市長や歴代市長らは新たなシンボルツリーとなるハルニレの...

十勝毎日新聞

サクラマス稚魚放流 旭浜漁港で養殖試験 若手研究会【大樹】

 大樹漁協(神山久典組合長)と漁協所属の若手漁業者らによる研究会(高橋良典会長)は17日、大樹町内の旭浜漁港で、養殖試験用のサクラマスの稚魚を放流した。過去4年は、しけや赤潮の影響もあり出荷に至...

十勝毎日新聞

林業土木協会60周年を祝う 記念式典【帯広】

 帯広林業土木協会(萩原一利会長、26社)の創立60周年記念式典が17日、帯広市内のホテル日航ノースランド帯広で開かれた。  同協会は1964年、会員31社で任意団体「帯広林工会」として設立。...

函館新聞

「函館の豊かな食に感動」 函館ロケ映画「おいしい給食」市原隼人さんが舞台..

 函館を舞台とした映画「おいしい給食 Road to イカメシ」(Ⓒ2024「おいしい給食」製作委員会、AMGエンタテインメント配給)が24日から新宿ピカデリーほかで全国公開されるに先立ち、先行上...

函館新聞

最後の土方コンテスト 東京の平野さんが優勝【函館】

 戊辰戦争の舞台となった五稜郭の歴史を後世に伝える「第55回箱館五稜郭祭」(協賛会主催)が18日、開幕した。初日は箱館戦争で命を落とした志士たちをしのぶ碑前祭が市内4カ所で行われたほか、今年で最...

CATEGORY記事カテゴリー

MEDIA参加新聞社

ARCHIVE月別記事リスト

RANKINGアクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス