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苫小牧民報

「イオマンテ」上演 阿寒の保存会とウポポイの職員  白老

白老町若草町の民族共生象徴空間(ウポポイ)の体験ホールで16日、ヒグマの魂を歌や踊りで喜ばせ、カムイモシリ(神がいる国)に送り届ける儀式「イオマンテ」にちなむ劇が上演された。各地のアイヌ文化を伝える地域連携事業の一環で、阿寒アイヌ民族文化保存会(松田健治会長、会員約60人)とウポポイの若手職員が踊り手となって演じ、164人が鑑賞した。

伝統儀式「イオマンテ」を再現した演劇

 ヒグマの姿を借りて人間の世界を訪れたカムイ(神)を大切にもてなした後、祭壇の前で見送りの宴を行い、重厚壮大にカムイの世界へ送り届ける物語。約40分のステージで、サルルンカムイ・リムセ(ツルの舞)やク・リムセ(弓の舞)、エムシ・リムセ(剣舞)といった踊りが盛り込まれた。

 母親と観光旅行で来場した愛知県尾張旭市の会社員、酒井華子さん(44)は「イオマンテは漫画で知っていたが、劇という形でアイヌ文化の一端を知ることができ、感動した」と目を輝かせた。

 ウポポイの体験学習館別館で4~5月に開かれた阿寒湖アイヌコタン(釧路市)の歴史を伝える「伝統ト革新展」の第2弾。

 企画した東京在住のクリエーティブディレクター坂本大輔さん(43)は「阿寒の長老とウポポイの若い伝承者たちがつくり上げる舞台に関わることができた」と感慨深げ。松田会長(69)は「会の高齢化が進む中、ウポポイの若者たちと協力し、伝承のかたちを残すことができた」と喜んだ。

 ウポポイの伝統芸能課主査で舞踊チームリーダーの荒田裕樹さん(38)は「伝承と復興をテーマに、さまざまな地域の皆さんとコラボする機会をつくっていけたら」と話した。

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