道内国道3カ所目 江差町にラウンドアバウト導入へ【江差】
【江差】函館開発建設部は、江差町姥神町地区の国道228号と、かもめ島に向かう道路との交差点「かもめ島入口交差点」の安全対策として、ラウンドアバウト(RA、環状交差点)を整備することを決めた。道内の国道では、上ノ国町と宗谷管内浜頓別町に次いで3カ所目となる。
かもめ島周辺に町が整備を予定している道の駅機能を備えた「北の江の島拠点施設」に向かう交通量の増加が今後に想定され、事故危険区間の解消と交通安全対策として導入が決まった。11月17日に発表された。
整備予定地は、片側1車線の国道が上ノ国から乙部方向に大きく右カーブした地点で、いにしえ街道や、かもめ島に向かう港湾道路など、複数の道路が交差している。函館開建によると2009年から21年の13間に7件の追突事故などが発生し、22年に事故危険区間に選定された。
RAに改良することで、環状路への侵入や環状路内通過時の通行速度が低下し、交通事故の減少が見込まれる。19年10月に供用を開始した上ノ国町のRA「大留交差点」内では、整備前の02年1月~供用開始前の期間に8件あった死傷事故が、供用後は0件になった。
また、信号機の設置が不要のため災害など停電時でも交差点の機能を失うことなく通行可能となる効果や、地域のシンボルとして景観形成と観光振興にもつながることが期待されている。
5日に開かれた町議会全員協議会で照井誉之介町長は、RA導入に関し「横断歩道の歩行者の安全確保と地域のランドマークとなる整備を、引き続き関係機関などへ要望を継続し、まちづくりを進めていく」と述べた。
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