ブースで来場者に研究成果を説明する学生

　函館市内の大学と短期大学、高専が加盟する「キャンパス・コンソーシアム函館」（会長・鈴木恵二公立はこだて未来大学長）は３日、函館アリーナで「ＨＡＫＯＤＡＴＥアカデミックリンク２０２３」を開き、学生ら約３００人が日頃の研究活動の成果を披露した。

　２０年から２２年はコロナ禍のためオンライン開催となったが、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが５類に移行したことから、４年ぶりに対面形式での開催が実現。ブースセッションには特別参加校と企業・団体を加えた３０チームが参加し、日ごろの研究成果をパネルや実演を交えて来場者に直接説明した。

　ステージ発表では１０チームが各１１分で最新の研究成果を発表し、このうち函館短大のチーム「高血圧予防し隊」は、道南地域の高血圧の現状と考察を発表。同校２年の今野誉さん（１９）は「発表は緊張したが、皆さんがよく話を聞いてくれた。審査員からいただいた意見をもとに、地域に根差した栄養士になりたい」と、今後の抱負を述べた。

　各部門の審査では、ブースセッションからは函館短大の「完全栄養プロジェクト」、ステージセッションからは北大水産学部の「コンブが世界を救う！：水産廃棄物が可能にするサステイナブルな家畜生産への道」がそれぞれ選出された。