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釧路新聞

「おてつたび」で人手確保 羅臼町が試験導入【羅臼】

 【羅臼】観光と漁の繁忙期が重なる夏から秋に発生する地域内の人手不足解消につなげようと町が今年度、雇用マッチングサービス「おてつたび」を試験導入し、外から新しい労働力を獲得している。「確実に人手が確保できる」「稼ぎながら地域を深く知ることができる」と、雇用する側される側双方から好評で、町はこの運用を関係人口(ファン)の創出につなげたい考えだ。

 おてつたびは「お手伝い」と「旅」を組み合わせた造語で、同名の東京の企業が行う地域の人手不足と旅をしたい人とをつなぐマッチングサービス。町内の宿泊業4軒と水産加工業1軒がおてつたびを通して求人を募集したところ、38人の応募があった。15人がマッチングし、1人当たり約2週間、8~10月まで町内に滞在しながら働く。

 このうち宿泊施設「知床サライ」(礼文町)では、9月1~15日に流通科学大学(神戸)3年の田中海斗さん(21)と、都留文科大学(山梨)3年の内山双葉さん(20)が、厨房とホールで1日4時間勤務した。非番の時間は周辺の観光を楽しみ、内山さんは野営温泉「熊の湯」で親しくなった地元の女性にお茶に誘われた。滞在型だからこそできる経験を満喫する2人は、エゾシカ肉や新鮮な魚の賄いも楽しみの一つだといい田中さんは「地元のバイク友だちに『羅臼めっちゃ良かったよ』と勧めたい」と話した。

 秘境ツアーなど独自の旅商品を企画販売する「西遊旅行」(東京)の営業所として、2018年に開業した知床サライを切り盛りする森田佳央瑠さん(33)は「人手が確実に確保できて、来たことがなかった人にファンになってもらえる良いサービス」と歓迎している。

 各事業者がおてつたびに支払う手数料を負担する町企画振興課は、人手不足が深刻な水産業での活用を検討しており「今後もおてつたびと連携し、羅臼ファンが増えるように取り組んでいきたい」と話している。

おてつたびで羅臼町内に滞在しながらアルバイトする学生にシカ肉の特徴を説明する知床サライの森田さん(右)(7日)

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