９月に栃木県で開催されたボディの美しさなどを競う「オールジャパンマスターズフィットネスチャンピオンシップ2023」（公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟主催）のメンズフィジークの４０歳以上５０歳未満（172㌢級）の部門で白糠町の佐野光さん（４０）が４位入賞を果たした。同部門は道内でこれまで１人しか入賞しておらず、初めての全国大会出場で好成績を残し佐野さんは「驚きと、うれしさでいっぱい」と喜びを語った。

　 フィジークはボディビルの筋肉の付き方に似ているが、大きな違いが逆三角形の体。全ての筋肉を大きくするボディビルとは異なり、ウエストが細くて肩幅が広い、きれいな逆三角形の体になっていることが大きく評価される。また、体型だけではなく、顔や髪型も評価される。選手層は若者を中心に年々増えている。

　 佐野さんは白糠高校卒業後、総合格闘技をするため東京のジムに入門した経験を持つ。現在、釧路市内の八丸（やお）八（はち）ファームに勤務している。競技デビューは１７年に開催されたベストオブジャパン札幌大会でファイナリストとなり、１８年は３位で１９、２２年に優勝（新型コロナの影響で２０、２１年は中止）を果たしている。

　今回の全国大会は８月に札幌で開催された東北・北海道大会で２位となり出場権を獲得（入賞者６位まで）。佐野さんは確実に全国を狙うため同大会にしぼって週に５～６日、釧路市内のトレーニングジムと同町の「サンアリーナ白糠」に通い、これまで以上にトレーニングに励んだ。佐野さんは「昨年までは疲れたらダンベルなどの重量を減らし決めたセット数をこなしていたが、全国大会に出場するため、自分に甘えず重量を変えないでやってきた」と振り返る。

　 佐野さんが出場した部門には全国各地から強豪２２人が出場。決勝ラウンドには６人が勝ち上がった。佐野さんは「オールジャパンで入賞することはこの業界ではとても価値が上がること」と述べ、「入賞し来年の出場権を得た。大会に向け一日一日、無駄にできない。トレーニングを重ね優勝を目指す」と先を見据えている。

初めての全国大会で入賞を果たした佐野さん