JA幕別町(前川厚司組合長)とJA忠類(蛯原一治組合長)は、それぞれの特産品であるインカのめざめとゆり根を使用した水ようかんを24日に新発売する。昨年、JA木野の子会社ハピオ(音更町)が発売した、木野産小豆を使用した水ようかん「あずきの雫(しずく)」のシリーズで、管内の農協が連携した横断的な商品開発により、今後、JAブランドを冠した土産品の強化を目指していく。

3種類のラインアップとなった水ようかんをPRする関係者
北海道フードネットワークプロジェクト(事務局・帯広物産協会)の一環。コロナ禍で落ち込んだ小豆の消費拡大を目的として商品化した「あずきの雫」(75グラム、190円)が好評だったことから、他JAでも同じテーマ性をもった商品を企画することにした。
JA幕別町は、全道一の栽培量を誇るバレイショ「インカのめざめ」を使用した「十勝 黄金の水ようかん」を商品化。スイートポテトのような洋風の仕上がりになっており、イモの濃厚で自然な甘みを生かしている。
JA忠類は、特産品の純白ゆり根を入れた「Lilyne りりね」を考案した。同JAでゆり根の加工品に取り組んだのは初となる。白色で涼しげな見た目が特徴で、なめらかな口あたりにこだわった。
製造は川西製餡所、パッケージデザインはティーピーパック(いずれも札幌市)が手掛けた。両商品とも幕別町産の白インゲン「大手亡豆」を原料にした白あんをベースとし、水ようかんらしさの中に各JAの地域性を際立たせた。どちらも72グラム、351円。
商品は、木川商店(幕別町本町)やハピオ、とかち物産センター(JR帯広駅エスタ東館)などで扱う。3種類の水ようかんを組み合わせられるようにし、土産品や贈答用として展開していく考え。各商品とも年間1万個以上の売り上げを目標とする。
開発に携わった帯広物産協会の木戸善範事務局長は「農協が地域の垣根を越えて商品開発を行い、互いの商品を売り合うような事例はほとんどない。農業大国の十勝が先進事例となり、加工品を通して原材料の消費拡大に取り組んでいきたい」と話している。今後は、管内JAの特産品を活用した水ようかんシリーズを増やしていきたいとし、限定した商品に限らず企業間連携を進めていきたい考え。
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