試運転で上野町内を回る源氏山

　【江差】姥神大神宮渡御祭に参加する上野町の山車「源氏山」が５日、車輪などの改修を終えて地域内へのお披露目を兼ねて試運転を行った。保存会関係者約４０人が参加し、９日からの祭りに向けて安全運行を確認した。

　４年ぶりの祭り参加を前に、昨年８月から半年間、傷んだ車輪と金具の修繕、車体の塗装を行った。改修費用は約４７０万円。自治総合センター（東京）から２５０万円、町内の祭りに関わる青年たちでつくる「曳（ひ）き廻（まわ）し連絡会」から１０万円の助成を受けた。

　試運転を前に安全祈願祭を行い、頭取の中川一夫さん（５４）が玉串をささげた。９日に運行予定の山車保管庫前から地域内約０・８キロを巡るルートで試運転。７月２２日から毎日、笛や太鼓を練習している子どもたちも参加し、地域内に祭りばやしが響いた。

　試運転を終え中川さんは「無事運行することが出来た。本番も始めから最後まで、きちんと執り行えるようにしたい」と力を込めた。