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函館新聞

アンチョビディップ登場 初の地域コラボ商品 男爵ラウンジ【七飯】

アンチョビディップをPRする斉藤さん(左)と岡本さん

 【七飯】町峠下の商業施設「男爵ラウンジ」は、函館の任意団体「ローカルレボリューション」(岡本啓吾代表)と連携し、函館産マイワシで作る「ハコダテアンチョビ」を使った新メニュー「男爵フライドポテト&ハコダテアンチョビとクリームチーズのディップ」(650円)を販売している。ご当地ディップの第一弾で、アンチョビのうま味がほのかに感じられる。

 男爵ラウンジの斉藤将嗣支配人(47)が、同団体がフードロス対策として始めたハコダテアンチョビの取り組みを掲載した新聞記事を見て感銘を受け、自ら瓶詰めを買って、パスタやアヒージョに調理して食べたところ「深みのある豊かな味で、おいしかった」(斉藤さん)という。ジャガイモとの相性も良いのではと考え、男爵ラウンジで試作を重ね、石田隼人料理長(40)がアンチョビとクリームチーズのバランスにこだわったディップ(クリーム状のソース)を開発した。適度な大きさにカットしたアンチョビの身が入り、かくし味のブラックペッパーが爽やかさを演出する。

 4月末からテークアウトコーナーでレギュラーメニューとして販売。フライドポテトを買う人の2割がアンチョビディップを選んでおり「酒に合いそう」「味のバランスが良く、飽きずに最後まで食べられる」などの感想が上がっている。

 ディップ自体がすごくおいしいが、単体での販売はしていない。岡本さん(37)は「函館近海で大量に捕れても価値が低いマイワシを活用し、道南の新しい産業をつくりたいと立ち上げたプロジェクトで、共感してもらい、ありがたい。今回がハコダテアンチョビの地域コラボレーション第一弾なので、今後第二、第三の連携を進め、アンチョビを気軽に食べる機会を増やし、食文化として定着させたい」と意気込む。また、「昨季はマイワシを1トン仕込んだが、今季は既に4トン仕込んだ。瓶詰めが作業が追い付かないほど好調に売れており、生産体制の構築が課題」としている。

 斉藤さんは「地元に根差した施設として2019年4月にオープンしたが、20年2月以降の新型コロナウイルス禍で人との交流ができなかった。コロナ禍が明けたので、地域との結び付きを強め、新しい商品開発に力を入れたい」と話している。

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