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網走タイムズ

114年の伝統芸能 8月1日に豊郷神楽奉納

 【網走】明治時代から1世紀以上にわたり市内豊郷地区で伝承されてきた「豊郷神楽」の神社奉納が、今年も8月1日午後6時半から豊郷神社で行われる。ここ数年は新型コロナウイルス感染防止のため無観客で奉納していたが、今年は制限を設けずに行うことから、同神楽保存会(井上利則会長)は「どなたでも見学できますので、ぜひ観覧ください」と呼びかけている。

 この神楽は、宮城県から同地区に入植した明治30年代後半、開拓の苦労を紛らわすために手製の面を彫って面白おかしく踊ったのが始まり。

 その後、部落の戸数が増えた明治42年に同神社が建立され、奉納したこの踊りを「豊郷神社奉納神楽」と正式に命名した。

 全12幕で構成されており、いずれも神楽殿の四方を清めて悪魔をはらい、または種まきや漁労、豊作の祈りなどを表現している。

 戦中戦後も含め、過去一度も休むことなく毎年8月1日に奉納してきた。後継者不足から伝承が途絶え、全12幕のうちの一部を舞えなかった時期もあったが、現在は同神楽保存会が保存と伝承に努めている。

 また、これまでは地域の青年を中心に伝承、奉納してきたが、2014年からは豊郷神楽を学ぶ網走東小の児童と、その卒業生も奉納に参加。老若男女を問わず、広く地域の伝統芸能として取り組んでいる。

 これらの活動が認められ、市の文化賞をはじめオホーツク教育局の管内教育実践表彰、山田記念青少年育成財団「山田賞」などを受賞している。

 新型コロナウイルス感染拡大が始まった19年は、複数の人が集まる市内の行事がほぼすべてが中止になり、同保存会も奉納するかどうかを協議したが「明治42年以来、一度も休むことなく奉納してきた歴史を、ここで中断することはできない」として、感染予防としての「3密」を避けるため、例年多く訪れる観客を受け入れず、無観客で奉納した。

 今年は新型コロナ感染予防の規制が緩和されことから、4年ぶりに規制を設けず行う。

 当日は、全12幕のうち9幕を公演。第一幕「幣舞」、第二幕「四方舞」には、地域の小中学生も出演する。

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