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函館新聞

開設3カ月、児童生徒21人利用 サポートベース函館 社会的自立、学びの意欲支援【函館】

児童書や漫画などを置き、リラックスすることができるくつろぎの間

 函館市教委は今年度、さまざまな理由で登校できない児童生徒を受け入れる「サポートベース函館」を市南北海道教育センター(湯川3)内に開設した。13日までに29人の体験・見学があり、小中学生21人が利用している。学校以外での居場所として、教職員経験者ら子どもたちに寄り添った形で自立を支え、学びの意欲を高めている。

 不登校傾向にある子どもたちの背景にはさまざまな要因がある中、一人一人に寄り添い、支援する場所として、昨年度まで同センター内に開設した適応指導教室と湯川小内に開設した中学生向けの相談指導学級を一本化した。

 利用には保護者、本人と相談した後に施設を見学・体験し、利用を申し込む。通所中は校長判断で在籍校の出席扱いにできるほか、評価にも反映させることができる。

 開設時間は学校の長期休暇を除く平日のみ、午前10時~午後2時。いつでも利用できるが、学校と同様に時間割があり、午前中に45分間の学習タイムを2回、午後に活動タイムを1回設定。生活リズムを身につけることもできる。

 机といすが並び、複数の児童生徒が滞在する教室以外に、間仕切りのある個別学習室がある。自分のペースで学習内容を決めて、教員経験者らがサポート。児童小説や漫画などを置いた部屋、卓球台を置いた部屋の利用もできる。

 通所ペースも週1回から毎日、学校の通学と併用する子とさまざま。教員経験者以外にもこころの相談員を置き、きめ細かに対応する。同センター所長で教育指導課の酒井光史課長は「学校への復帰だけが目標ではない。通うことで心の元気を取り戻してもらえたら」と話す。

 また、同施設とは別に市立小中学校と義務教育学校全58校中44校に空き教室を利用したサポートルームがあり、約230人が利用。各校が子どもたちの居場所や学習機会の確保に努め、市教委は道教委からの加配教員5人に加えて、独自予算での非常勤講師5人を中学校5校に置いている。

 問い合わせは同センター(0138・57・8251)=平日午前9時~午後5時。

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