多彩な店が並んだ森ジャム

　森林の中にカフェ、マーケット、アート、体験などを盛り込んだ「森ジャム」が、８、９日に美桑が丘と隣接する桜ケ丘公園で開かれた。町内有志の実行委員会（山口駿人実行委員長）主催で、各地から40を超えるこだわりの店が並び、幅広い年代、多くの人が訪れ、憩いのひとときを過ごした。

　美桑が丘では、昨年も人気だった、本を読みながらくつろげる森の図書館「本の森」が登場。木漏れ日を浴びながら、読書や飲食を楽しんだ。

　下川中学校の生徒よる粘土作品「森の妖精」（３年）、ステンドグラス作品「今、自分が生み出す色と形」（２年）、ポストカード「透明水彩で何ができるか」（１年）も配置した。

　北海道和種馬も放牧。実行委の用意したニンジンを与えるなど、来場者が触れ合う様子が見られた。ニンジンの売り上げは森ジャム運営に充てる。馬が昨年、ササを食べ踏み歩いた「けもの道」の木々には、絵画などを展示し「森の美術館」が設けられた。

　コケや地衣類、粘菌を題材にした「じめじめ研究所」も好評。ツリーテラス下、「馬のけもの道」沿いテントを活用し、実物や写真などが並び、同丘内で観察可能な場所をまとめた「じめじめマップ」も配布した。

　同丘と桜ヶ丘公園では灸とツボ押し、太極拳、スラックレール、ウクレレなどの体験。身近な森林資源を生かして環境に配慮した料理、菓子、スイーツ、飲み物、雑貨なども並び、森の時間を満喫。

　初日の夜は同丘で音楽、飲食、たき火を楽しむ交流会も開かれ、終始にぎわいを見せた。