消防組合にLPガス発電機 道LPガス協網走支部 創立60年記念で
【オホーツク】道LPガス協会網走支部(鴻巣直樹支部長)は、創立60周年を記念し、オホーツク管内6つの消防本部に、低圧LPG発電機とLED投光器、LPガスボンベなどを寄贈。このほど、網走地区消防組合にこれら一式を届けた。
寄贈したのは網走、北見、紋別、美幌・津別、遠軽、斜里の6消防本部。
網走地区消防組合には、鴻巣支部長と網走市内の会員が届けた。
さっそく発電機を箱から取り出し、LPガスのボンベとホースでつなぎ試運転。「ボボボボッ」という音とともに発電機が動き出し、LED投光器の電源コードをつなぐと、まぶしい光を放ち始めた。
発電機はガソリンや軽油を燃料にしたものが一般的だが、この場合は災害時、燃料を確保できることが使用の条件となる。
一方のLPガスを使用した発電機は、一般家庭にあるLPガスのボンベから燃料を供給できるため、災害時でも途絶することが少なく、注目を集めている。
メンテナンスも初めて使うときにオイルを充てんする程度で、ガソリンや軽油と違ってオイルが汚れることもほとんどなく、ほぼメンテナンスフリー。
特に災害時に使うことを想定している場合、いざ使おうと思ったらメンテナンス不足で動かなかった―ということもなく、LPガス発電機は災害用の備品としてうってつけという。
災害対応のプロでもある同組合職員は、LPガス発電機の動作音が静かなこと、LED投光器の明るさや軽さに感心。網走消防署南出張所に装備しておき、災害時のほか消防関連団体の行事などで活用していきたいと話していた。
同支部の今年度通常総会の席上、寄贈品の贈呈式を行い、各消防本部の代表に目録を手渡した。これを受け各消防組合から同支部に感謝状が贈られた。
鴻巣支部長は「近年は全道ブラックアウト、また管内でも豪雨や暴風雪などの災害が発生しており、LPガス発電機の寄贈が災害対応をはじめとする各種消防活動の一助になれば」と話していた。
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