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日高報知新聞

道内外から250人が献花に 浦河町アエル ウイニングチケットお別れ会【浦河】

別れの気持ちを伝える参列者たち

 うらかわ優駿の里振興株式会社(代表取締役社長・池田拓浦河町長)主催のウイニングチケットお別れ会が27日、西舎のうらかわ優駿ビレッジアエル再現きゅう舎で開かれ、道内外から約250人が参列し、2月に33歳で死んだウイニングチケットを偲んだ。

 ウイニングチケットは1993年の日本ダービーを制し、95年に引退後種牡馬生活を終え、2005年に功労馬としてアエルで繋養され、人気アプリゲームのキャラクターにも採用。往年の競馬ファンのみならず幅広い世代で親しまれた。21年には存命するGⅠ馬では国内最年長の馬となり話題になったが、今年2月18日に33歳で疝痛のため死亡した。

 この日は、午前8時の受付開始前から多くのファンが駆け付けた。お別れ会には生産した藤原牧場(新ひだか町静内)の藤原悟郎代表取締役や松田有宏浦河副町長、JRA日高育成牧場の浮島理場長らも出席。うらかわ優駿の里振興株式会社の田名部昌広副社長は、心に生きる永遠の名馬の最後のステージを作りたいと会開催の思いを示した上で「ウイニングチケットは33歳で天国へと旅立ち、私たちも深い悲しみでしたが、全国各地からたくさんの供花や励ましの言葉をもらった」と感謝した。

 うらかわ優駿ビレッジアエルの乗馬課の太田篤志マネージャーは同馬のおかげで多くの人と出会い、つながることができたと感謝を話し、「走ることが大好きで、放牧地に出すといつも駆け回り、それがいつの間にか名物になり、朝のダッシュを見るためにファンが朝早くから見学に来るようになった。元気や笑顔を与えてくれた」と偲んだ。

 藤原牧場の藤原代表取締役が思い出のエピソードを披露し「これで納骨することができます。生まれ故郷のオーマイホースパーク内に墓碑はできている。皆さん方にお参りいただければ幸い」と呼び掛けた。

 このあと93年日本ダービーを映像で振り返り、1着でゴール板を駆け抜けた同馬へ拍手が送られた。献花では参列者たちが涙を流しながら花をたむけ、別れの気持ちを伝えた。

 苫小牧市から友人と参列した菊地瞬介さん(19)は「昨年のゴールデンウイークに初めて会いに来て、今年の1月に会ったのが最後でした。おだやかな顔で、ひたすら草を食べていた姿が印象深い。ありがとうと伝えました」と涙ながらに話した。

 ファンたちはお別れ会を終えても献花台から離れず、名残惜しそうに仲間たちと思い出話を語り合った。

 献花台は8月下旬まで設置される。

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