頑張って戻ってきてね 二風谷小児童がサケ稚魚千匹を放流【平取】
【平取】二風谷小学校(遠山昌志校長)の児童15人が17日、沙流川の二風谷ダム直下で体長6㌢のサケの稚魚千匹を放流し、アイヌ文化とサケの関わりについて学んだ。昨年に引き続き2回目。
放流は町教委が主催し、授業の一環で行われている。鵡川沙流川河川事務所、日高管内さけ・ます増殖事業協会、町教育委員会、町アイヌ文化振興公社が協力。
日高町福満の同事業協会沙流川さけ・ますふ化場施設から無償提供された稚魚を児童がカップに入れて沙流川に流した。
放流前には、平取アイヌ文化保存会の貝澤耕一さんが「昔の川ではサケが自然に上流まで上って産卵していた。サケは海で3~4年生活して大きくなった後、生まれた川に戻って卵を産み一生を終える。稚魚は大きな魚に食べられたり、死んだりして、川に戻ってくるのは3%ほど」と説明。
5年生の貝澤心浩(みひろ)さんは「中学2・3年生になったら戻ってくることになる。頑張って戻ってきてほしい」と話した。
石井晃教頭は「昨年に引き続き良い体験になった。サケに関わる他の授業にも役立っている」、アイヌ文化情報センターの久保拓史さんは「子ども達が楽しく喜んで体験していたので良かった」とそれぞれ語った。
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