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函館新聞

チケット片手にほろ酔い 3年半ぶり復活のバル街盛況【函館】

各店舗が趣向をこらしたおつまみを提供。大手町のカフェ&デリ・マルセンではバイキング形式の料理が人気を集めた

 函館市西部地区ではしご酒をしながら料理を楽しむグルメイベント「第23回函館西部地区バル街」(実行委主催)が20日、開かれた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止が続いたため、2019年秋以来、約3年半ぶりの開催とあって、再開を待っていた多くの市民や観光客でにぎわいを見せた。

 2004年から始まったバル街は、西部地区をスペインの立ち飲み居酒屋に見立て、参加店舗がチケットと引き換えに酒類とピンチョス(つまみ)を提供するスタイル。日ごろ足を運ぶ機会の少ない店も気軽に利用できる人気イベントで、函館から全国各地に〝バル文化〟が波及した。毎年春と秋に実施してきたが、20年春から22年秋まで6回連続で中止としていた。

 今回の復活開催には函館市内の48店に加え、道南1市4町と青森県弘前市から9店が参加。5枚セットの前売りチケットは販売開始直後に売り切れ、当日券もわずか20分で品切れとなる人気ぶりだった。

 市地域交流まちづくりセンターで行われた開会式では実行委の深谷宏治代表が「コロナ禍でまちに繰り出せずもやもやしていた気持ちを、今日のバル街で明るい気持ちに切り替えてもらいたい」とあいさつし、来賓の大泉潤函館市長らとワインで乾杯した。

 アクロス十字街の特設会では、深谷代表が自ら切り分ける生ハムや、箱館醸蔵(七飯町)の日本酒「箱館物語」振る舞いサービスがあり、数百人が長い列を作った。

 市内柏木町の公務員高橋修一さん(57)、恵美子さん(同)夫妻は「バル街は毎回楽しみにしてたので、ようやく再開されてうれしい。チケットは3セット購入したので、7店舗回りたい」と意気込んでいた。

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