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釧路新聞

湿原の風アリーナ指定管理者変更、小中高生無料に【釧路】

無料券へと更新された自動券売機

 釧路の一大スポーツ拠点であるウインドヒルくしろスーパーアリーナ(湿原の風アリーナ釧路)は1日から、指定管理者が釧路市スポーツ振興財団から、NPO法人東北海道スポーツコミッション(釧路市浦見1、中島仁実理事長)に変更となった。利用促進と青少年のスポーツ機会の充実を図る観点から、従来有料だった小中高校生の個人利用料金を無料とするなど、新たな取り組みを推進する。期間は2028年3月31日まで。

 同コミッションは指定管理者初日、〝改革〟に早速着手した。これまで一般開放で利用できる個人利用(午前9時~午後1時、同1時~同5時、同5時~同10時)を小学生~高校生まで120円としていたのを、無料に変更した。受け付け入り口にある利用券購入の自動券売機は「アリーナ利用小・中・高校生無料券」と書き換えた。

 同コミッションによると、2019年度のアリーナ個人利用の小中高校生の人数は1万1161人で、金額は135万4920円。「全体に占める割合をみると、人数は5・78%、金額も3・75%しかない。素晴らしい環境と設備を、子供たちに知ってもらい、気軽に利用してもらうことが重要だ」と説いた。

 1日から、清掃業務を就労継続支援施設へ委託した。経費の縮減と地域福祉の充実、共生社会の実現を推進する。このほか、同コミッションが、合宿所や食堂を運営しているノウハウを生かして飲食サービスを拡充。4日からは会議室や多目的室を活用し、未就学児が室内で走り回れる場所として「こどもアリーナ」も開設することとなっている。

 さらに、23年度内には障害の有無に関わらず、全ての子供の遊び場「インクルーシブひろば」の開設も見据える。同法人の理事でもある吉田龍史館長は「より人が集まる施設にしていく。皆さんが気軽に足を運べる憩いの場にしていきたい」と話している。

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