北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

苫小牧民報

より良い給食へ「未来プロジェクト」着々 苫小牧

児童生徒へのより良い給食時間の提供などを目的とした「苫小牧未来プロジェクト」が着々と進行中だ。これまで苫小牧市内の小中学校で使用する給食用食器を市とのプロポーザル契約に基づき、市公式キャラクター「とまチョップ」などがデザインされたものに更新したほか、オリジナル調味料「苫小牧クラフトスパイス」を使ったアイデアレシピの開発にも着手。今後は地域の食材を用いた料理教室など食育や地元企業と連携したイベント開催にも取り組んでいく考えだ。

苫小牧未来プロジェクトのロゴが入った食器で給食を楽しむ児童

 プロジェクトは市のこども未来研修事業などを請け負う事務用品販売業のトートー事務機(元中野町)と業務用厨房(ちゅうぼう)機器の総合メーカーアイホー共同事業体(愛知県)が市の「学校給食用食器賃貸借に関する公募型プロポーザル事業」に応募し、採択された。

 2021年6月から28年12月末までの7年間で、市内の企業や学校と連携し、老朽化したり破損したりした学校給食用食器の更新のほか、食に関わる情報発信事業などに取り組んでいく。プロジェクトには久恵比寿(新富町)や苫小牧清掃社(糸井)など市内の10社が参加、協力している。

 まずは昨年4月、市内全小中学校の給食用食器(うどん丼、ボール、角仕切皿)を一斉更新。児童生徒の地元への愛着を促そう―と各食器にとまチョップや水揚げ日本一のホッキ貝、まちの伝統的スポーツ・アイスホッケーなどのイラスト、「苫小牧未来プロジェクト」のロゴをデザインした。

 各社は市の給食配送車の車体に企業名を掲載する広告協賛金として月1万円ずつ負担。食器購入費の一部に充て、市の負担軽減を図った。

 昨年1月から本格稼働した第2学校給食共同調理場(美原町)で、給食ができるまでの流れをまとめた動画製作も実施。昨年7月から小学1、2年生が地域を学ぶ授業などで流し、食育に役立てている。

 今年度は今年1月に市内全小中学校の児童生徒を対象に、「苫小牧クラフトスパイス」を使った料理のアイデアを募集。昨年3月、苫小牧都市再生プロジェクト(会長・岩倉博文市長)が開発した調味料で、最優秀賞に選ばれた5作品は市内飲食店で実際にメニュー化されることになっており、近く受賞者が決定するという。

 このほか、小中学校の新1年生には、同プロジェクトのオリジナルクリアファイルを配布。多彩な事業を通じ、子どもたちに地元企業や地域の魅力に触れる機会をつくりたい考え。トートー事務機の担当者は「2023年度も賛同企業と共に、さまざまなイベントや企画を考えていきたい」と話す。

関連記事

十勝毎日新聞

帯広の森50年 後世へ シンボルツリーを植樹【帯広】

 「帯広の森」の造成開始から50周年を迎え、記念植樹と森づくりの集いが19日、市内の帯広の森で行われた。市民ら約100人が見守る中、米沢則寿市長や歴代市長らは新たなシンボルツリーとなるハルニレの...

十勝毎日新聞

サクラマス稚魚放流 旭浜漁港で養殖試験 若手研究会【大樹】

 大樹漁協(神山久典組合長)と漁協所属の若手漁業者らによる研究会(高橋良典会長)は17日、大樹町内の旭浜漁港で、養殖試験用のサクラマスの稚魚を放流した。過去4年は、しけや赤潮の影響もあり出荷に至...

十勝毎日新聞

林業土木協会60周年を祝う 記念式典【帯広】

 帯広林業土木協会(萩原一利会長、26社)の創立60周年記念式典が17日、帯広市内のホテル日航ノースランド帯広で開かれた。  同協会は1964年、会員31社で任意団体「帯広林工会」として設立。...

函館新聞

「函館の豊かな食に感動」 函館ロケ映画「おいしい給食」市原隼人さんが舞台..

 函館を舞台とした映画「おいしい給食 Road to イカメシ」(Ⓒ2024「おいしい給食」製作委員会、AMGエンタテインメント配給)が24日から新宿ピカデリーほかで全国公開されるに先立ち、先行上...

函館新聞

最後の土方コンテスト 東京の平野さんが優勝【函館】

 戊辰戦争の舞台となった五稜郭の歴史を後世に伝える「第55回箱館五稜郭祭」(協賛会主催)が18日、開幕した。初日は箱館戦争で命を落とした志士たちをしのぶ碑前祭が市内4カ所で行われたほか、今年で最...

CATEGORY記事カテゴリー

MEDIA参加新聞社

ARCHIVE月別記事リスト

RANKINGアクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス