「宇宙の教室」3年ぶり復活 新年度は「学校」を再開
【網走】市エコーセンターの講座「宇宙の教室」が同センターで開かれ、参加した親子が宇宙や科学について学んだ。
参加したのは、市内の親子29組、約80人。30組定員で申し込みを受け付けたが、ほぼ定員いっぱいの参加があり、同センターの担当者も驚くほどの人気となった。
開会に先立ち、開催に協力しているNPO法人「子ども・宇宙・未来の会」(KU―MA)の稲葉茂副会長がオンラインであいさつ。さっそく「傘袋ロケット」の製作から始めた。
スーパーやコンビニなどに置いてある、かさを入れる細長い袋をふくらませ、口を閉じれば完成―と、作るのは簡単だが、実際に飛ばしてみると曲がっていったりすぐ落ちたりと、飛び方はさまざま。
子どもたちは、廊下に並んで一斉に飛ばし、誰が一番遠くまで届くかなどを競っていた。
KU―MAと宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、各地の教育委員会とともに科学教室「宇宙の学校」を開いている。
網走では2年目の2010年度から開かれており、毎回多くの親子が参加。また、科学に関する子ども向けのイベントも多く開かれるなど、科学教育に対する取り組みは高い評価を得ており、同学校の5周年記念シンポジウムの開催地、全国9カ所のひとつにも選ばれた。
しかし、新型コロナの感染拡大以降は中止しており、今回は3年ぶりの開催。年度末で1回しか開催できないことから、名称を教室にしたという。
同センターによると、新年度は数回の連続講座による「宇宙の学校」を再開する方向で調整しているという。
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