日本の国立公園フォトコン 釧路の藤里さんが入賞【釧路】
環境省が主催する「物語に出会う。日本の国立公園フォトコンテスト2022」の審査結果が発表され、釧路市在住の会社員藤里有さん(58)による知床国立公園での作品「凛然」が入選に選ばれた。藤里さんは昨年4月に起きた知床遊覧船沈没事故での地域の落ち込みを受けて、「地元の方々に元気を取り戻してほしい」と写真に思いを込めている。
「凛然」は羅臼岳を背景に、木にとどまるオオワシを活写したもので、昨年2月に撮影。羅臼岳とオオワシの張りつめた空気から命名した。
藤里さんは8年前にカメラを始め、釧路には20年に転勤でやって来た。主に野生動物を撮影するためにたびたび羅臼を訪れていた。しかし、昨年の事故の影響で、地域が暗くなっている印象を受けたという。「コロナの影響を受けながら、シーズンに向けて再起を図ろうとした矢先の事故で、本当に大変だったと思う。「凛然」に映した羅臼岳など、多くの魅力がある。地域の方々に地元への自信と活気を取り戻してほしいと感じた」。
コンテストでは道東の国立公園の写真を送り、知床の作品が入賞。「素直にうれしく思う。これで少しでも知床の良さを広めて、羅臼の観光関係者が活気づく呼び水になってほしい」と話した。
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