中学在学中に英検１級を取得した佐藤さん（左）、武山さん

　遺愛女子中学校（福島基輝校長）３年の武山裕佳さん（１５）と佐藤千代さん（同）の２人が日本英語検定協会が今年度実施する実用英語技能検定（英検）１級に合格した。努力した成果が実を結び、２人は笑顔を浮かべる。

　武山さんは小学校在学中に２級までを取得。中学１年で準１級を取得し、１級は今年度の第１回検定で、一発合格を果たした。佐藤さんは小学校在学中に準２級までを取得後、中学１年で２級、同２年で準１級を取得。１級は２度目の挑戦となった第２回検定で合格をつかんだ。

　１級は一次試験（筆記とリスニング）と二次試験（面接形式のスピーキングテスト）に分かれ、レベルは大学上級程度。試験を振り返り、武山さんは「リスニングが苦手だったので、シャドーイングで英文を繰り返し聞くことで一次試験に備えた。二次試験の英語による２分間のスピーチでは、覚えていた例題を応用して語った」いう。佐藤さんは「休日には問題集を１日１冊終わらせることを目標に、問題を繰り返し解いた」と話し、シャドーイングも活用したという。

　春から遺愛女子高校の普通科特別進学コース（特進コース）へ進学する２人。今後は１級の得点アップを狙いたいと声をそろえる。武山さんは「大学受験を見据え、英語をさらに伸ばしていきたい」、佐藤さんは「いろいろな国の人とコミュニケーションが取れるよう、さらに英語力を身に付けたい」と新たな目標に目を向ける。