アフターコロナに向けた経営戦略を学んだ勉強会

　商工中金函館支店（久保田幸秀支店長）は１５日、函館湯の川温泉旅館協同組合（金道太朗理事長）と合同でアフターコロナの地域活性化に向けた勉強会を同組合事務所で開いた。加盟する宿泊施設の経営者ら８人が経営戦略策定の重要性を学んだ。

　商工中金では新型コロナウイルスの影響を受け、厳しい経営環境に置かれている宿泊業をサポートする専門支援チームを立ち上げ、本業支援への取り組みを強化。勉強会は、昨年６月には熊本県南小国町の黒川温泉で初めて開き、湯の川温泉は全国２カ所目。勉強会の冒頭、金道理事長は「人流が止められるなどコロナの影響は大きかったが、湯の川地区としてどう生き残っていくか、ノウハウを勉強する機会にしたい」とあいさつ。

　講師は商工中金経営サポート部コンサルティング室クレジットオフィサーの染川史年さんが務めた。経営上の目的を達成するために立てる「戦略」には、さらに具体的な計画となる「戦術」が必要で、戦略を進める力になるとし「各宿泊施設としてだけでなく、湯の川温泉全体としてどこへ向かうのかを組合単位で考えることも重要」と提案。

　このほか、ブランディングや経営戦略策定に必要な分析の手法などを紹介し、「地域の魅力が高まるよう、今後も一緒に悩みながらお手伝いをしていきたい」と語った。