プライベートゾーン学ぶ 七飯・認定こども園どんぐりで絵本読み聞かせ【七飯】
【七飯】認定こども園どんぐり(町大川7、土田恵美子園長)は25日、日本初のプライベートゾーン(自分の体の大事な部分)教育に特化した絵本「おしえて!くもくん」(東山書房)の読み聞かせを同園で行った。年長児16人が、プライベートゾーンを他人に見せたり、触らせたりしてはいけないことを学んだ。
町が今年度から進める絵本を使い、性被害から子どもたちを守る取り組みの一環。12冊購入し、町内保育施設全11カ所に配った。
この日は看護師の大久保美香さん、古川美代子さんが読み聞かせ役を務め、絵本の読み聞かせと迷路形式のクイズを楽しんだ。二人は①プライベートゾーンは他人に見せたり、触らせたりしてはいけない②他人のプライベートゾーンを見たり、触ったりしない③プライベートゾーンを見られたり、触られそうになったら、大人に相談する―ことを訴えた。「4月から小学生になるので、話を思い出して自分の体を守ることのできる、すてきな1年生になって」と呼び掛けた。
黒瀧しずくちゃん(6)は「迷路が楽しかった。大事な場所を守ることが分かった」と笑顔を見せた。
土田園長は「絵本はとても分かりやすい内容で、子どもたちは真剣に話を聞き、理解してくれたと思う」と話した。町子育て支援課の川崎恵子課長も駆け付け「医学的な知識のある看護師が読み聞かせをするのは効果的。家族に伝え、親にも興味を持ってもらえたら」と期待を込めた。
絵本は、元道警函館方面本部長の小笠原和美さん(現群馬県警本部長)が監修し、2021年2月に出版。小笠原さんは、函館性暴力被害防止対策協議会の発足に尽力するなど、さまざまな立場の人や組織と連携し、性暴力被害の防止に取り組んでいる。
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