阿寒湖の森の間伐材でアート展【釧路】
釧路市阿寒湖周辺の森の木を使った地元作家による作品展「阿寒の森間伐材アート展」(釧路市、幸運の森商店街、同実行委員会主催)が17日まで、釧路市生涯学習センターで開かれている。
同湖周辺の森林を管理する前田一歩園財団(新井田利光理事長)が間伐のために切った木を、阿寒湖温泉街で活動する作家に提供して作品を創作する取り組みとして行われ、今年で5回目。今回は木彫作家12人の21点の彫刻作品などを展示している。
使われている木はシナ、ニレ、シラカバ、シウリザクラなど。間伐材は彫刻に向く一等材ばかりではなく、また作家が望む樹種が必ずあるわけではないが、作家で同展代表の岡田実さんは「阿寒湖の自然を生かすために切られた木を使うことが、地元で活動する作家にとって大きな意味がある」と話す。
会場に入るとすぐ目に入る大型スクリーンには、阿寒湖への思いを伝える作家たちの動画が映し出される。観客を出迎えるための新たな趣向として、今回初めて企画した。スポットライトを浴びた作品は、「風鈴」「恐竜」など個性あふれる木彫作品ばかり。岡田代表は「作家たちが切(せっ)磋(さ)琢(たく)磨(ま)して、この作品展を目指して力の入った作品を出してくる。昨年以上に楽しんでいただけると思います」と手応えを話している。
入場無料。時間は午前10時~午後5時(最終日は午後3時まで)。同展終了後の18日~来年1月17日には、阿寒湖まりむ館で移動展を開催する。同展への問い合わせはNPO法人阿寒観光協会まちづくり推進機構0154(67)3200へ。
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