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苫小牧民報

苫小牧久恵比寿運営「HISAE日本語学校」 来春開校へ準備進む

外国人を対象にした「HISAE日本語学校北海道とまこまい校」(苫小牧市若草町4)が、来年4月開校に向けた準備を本格化させている。外食業分野の特定技能ビザ取得を目指す1年6カ月間と2年間のコースなどを設け、日本で就労を望む外国人に日本語や技能を身に付けてもらう。五十嵐啓子校長(52)は「企業や地域住民と触れ合いながら学ぶ、アットホームな学校にしたい」としている。

来春開校するHISAE日本語学校

 同校は、回転ずし店「クリッパー」などを展開する久恵比寿(苫小牧市、畑中稔社長)が運営。最長5年間日本で働ける「特定技能1号ビザ」の試験合格に向けた「特定技能コース(外食業分野)」のほか、ビジネスに必要な日本語やマナーを習得し日本企業への就職を目指す1年間の「一般コース」を設ける。定員は各20人。1~3カ月の短期コースも用意する。

 11月上旬に法務省から日本語学校開設に関わる許可が下り、入学希望者の募集を開始。母国などで12年間以上学校教育を受け、基本的な日本語を理解できる人を出願資格とし、入学希望者の書類選考やオンライン面接を実施。開校の来春は今のところ、ミャンマー、スリランカ、ネパールから20人程度が各コースに入学を予定している。

 特定技能制度は、国が2019年4月に導入。建設や介護、外食、宿泊など人手不足が深刻な14業種について外国人の就労を解禁した。苫小牧でも労働人口が減少に向かう中、久恵比寿は特定技能の外国人が円滑に就労できるよう日本語学校の設立を計画。元料亭の施設を改修した校舎を今年春に完成させた。畑中社長(42)は「卒業後、就職につなげる日本語学校は全国的にまれ」とし、就労サポートに力を入れる考えだ。

 校舎には、動画や写真を投影できるプロジェクターを備えた教室をはじめ、パソコンルーム、日本の郷土料理を紹介する図書や漫画などを収蔵した図書室、保健室、ラウンジも整備。茶道や書道や着付けなど日本文化を体験してもらう和室も用意した。

 教員は日本語教師の資格を持つ7人が担う。外国人支援団体の北海道多文化共生NET(苫小牧市)代表理事も務める五十嵐校長は、「日本語だけでなく、日本での生活に必要な習慣も学べる場にしたい」とし、日本人と外国人が違いを認め合って暮らす多文化共生社会の実現にも貢献する学校づくりを展望する。

 今月9日には、畑中社長と五十嵐校長らが苫小牧市役所を訪れ、岩倉博文市長に開校準備の状況などを報告。岩倉市長は「苫小牧にとってもこれから求められる施設」と期待を寄せた。

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