ウインマリリンが優勝【新冠】
【新冠】香港シャティン競馬場で11日に行われた「第29回香港ヴァーズ(GⅠ、芝2400㍍)で、西泊津のコスモヴューファーム生産のウインマリリンが優勝した。町内生産馬の今年のGⅠ勝利は国内外で初めてで町内関係者も生産者とともに快挙を喜んでいる。
同レースには、日本を含む5カ国と、地域に拠点を置くトップホース10頭が出走。ウインマリリンにはD・レーン騎手が騎乗し、後方大外から直線に入り、ギアを一気に上げると、ゴール前で先頭を走るボタニク(アイルランド)を捉え、1馬身半の差をつけ海外初出走でGⅠ初制覇を成し遂げた。
ウインマリリンは父スクリーンヒーロー、母コスモチェーロ(母の父フサイチペガサス)の牝5歳。馬主・ウイン、調教師・手塚貴久師(美浦)。戦績は17戦6勝(うち海外1戦1勝)。主な勝鞍はオールカマー、日経賞、フローラステークス(以上GⅡ)。
同牧場生産馬では、ウインブライト(父ステイゴールド)が2019年に同競馬場で行われた香港カップ(GⅠ、芝2000㍍)と香港Qエリザベス二世C2(同、同)を優勝しており、海外GⅠは3勝目。今年は、関屋記念(GⅢ、芝1600㍍)をウインカーネリアン(父スクリーンヒーロー)、葵ステークス(同、芝1200㍍)をウインマーベル(父アイルハヴアナザー)、マーメイドステークス(同、芝2000㍍)をウインマイティー(父ゴールドシップ)が制するなど多くの生産馬が活躍している。
馬主のウイン代表取締役、岡田義広社長(42)は「いろいろいいことが重なり合って勝利できた」、「今回は自宅で応援し、ゴールの瞬間立ち上がり、子どもと抱き合って喜んだ。今後の出走予定は未定で、これからも世界に通用する馬を希望を持って育てていきたい」と話していた。
祝いに駆け付けた鳴海修司町長は「今後の活躍も期待したい」と、ウインマリリンの快挙を喜んだ。
なお、19、21年に続く同レース3度目の制覇をかけて、日本から参戦したグローリーヴェイズ(洞爺湖町・レイクヴィラファーム生産)は3着だった。また、この日の香港シャティン競馬場では同レースを含めGⅠ4競走があったが、日本勢の優勝はマリリンのみ。
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