障害者の意志決定支援を 研修会で法制度、ポイント学ぶ【釧路】
釧路市障がい者基幹相談支援センターと市が主催する「地域で障がい者を支えるための理解を深める」研修会が23日、市生涯学習センターで開かれ、参加者が障害者の意思決定支援に関する法制度や支援のポイントなどについて理解を深めた。
障害者の意思をくみ取る支援の方法や、本人らしいライフステージの在り方などについて学ぶことを目的に開催。新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、欠席した人のために急きょ講話を動画に残す対応も取った。
この日は福祉施設関係者ら約60人が参加。講師には知的障害者の権利擁護と政策提言などを行う「全国手をつなぐ育成会連合会」の事務局長を務める又村あおい氏を迎え、自らの意思を決めることに困難を抱える障害者のための「意思決定支援」などについて、2部構成で約4時間にわたり講話した。
又村氏は、国連の障害者権利条約や国の法令などによって、すべての障害者は本人の意思決定による選択の機会が確保されていることを説明。さらに、意思決定に支援が必要なことについては「自分では決められないと捉えるのではなく、決めるためのお手伝いが足りないと考えることが重要」と訴えた。
また、意思決定の課程において「体験や経験が十分でない人に対し、急な出来事の意思決定を求めるのは乱暴極まりない」とし、意思決定の基礎となる十分な体験や経験、情報の入手、理解、比較、活用などのプロセスを積み重ねていくことが重要と指摘した。
研修会に参加した、市内の福祉施設で働く宮下玲子さんは「とても分かりやすい説明で勉強になった。利用者の意思を理解することが容易ではないことが改めて分かった」と話していた。同センターの金子一也所長は「意思決定支援に関する研修会はとても貴重で、非常に有意義な内容だった。参加した人は、ぜひ実践でも役立ててほしい」と語った。
関連記事
「大きくなって戻ってきて」 荻伏小児童がサケ稚魚約1万匹放流【浦河】
浦河町立荻伏小(石井晃校長)の2~3年生児童9人が25日、姉茶97の元浦川さけますふ化場を訪れ、サケ稚魚約1万匹の成長と無事回帰を願い川へと放流した。 日高中央漁協や浦河町産業課などで構成す...
「火の用心」呼び掛け 日高東部消防組合えりも支署 幼年消防団員17人も出場..
【えりも】日高東部消防組合えりも支署(高田拓也支署長)庁舎前広場で24日、町内の私立光の園幼稚園と町立3保育所の年長組園児17人が、「火災予防キャンペーン」に出場し、国道を行き交うドライバーに「火...
看護職に興味持って 孝仁会看護学校が初の体験見学会【釧路市】
釧路孝仁会看護専門学校(田中英司学校長)で20日、学校見学会が開かれた。参加した市民ら31人が病院の機材や道具に触れ、看護職の魅力を体感した。 看護師を目指す人だけでなく、地域住民にも体験な...
スイング楽しみ1周年 ニュー・ネムロ・ジャズ・クラブ、気軽に参加を【根室】
【根室】ジャズの街・根室の灯を消さないよう気軽に楽しめる会をつくろうと、昨年4月に発足した「ニュー・ネムロ・ジャズ・クラブ」が1周年を迎えた。サテンドール店主の谷内田豊彦さん(70)が会長を務め...
美深町産蜂蜜と福岡県添田町産ユズでクラフトビールを開発【美深】
美深町商工会青年部(馬場大輔部長)は、美深町産の蜂蜜と姉妹町の福岡県添田町産のユズ(柚子)を使ったクラフトビール「はちみつゆずエール」を開発して製造、5月15日から一般販売を開始する。美深白樺...
CATEGORY記事カテゴリー
MEDIA参加新聞社
ARCHIVE月別記事リスト
RANKINGアクセスランキング
- 週間アクセス
- 月間アクセス
-
1
函館が舞台「名探偵コナン100万ドルの五稜星」公開始まる 関連イベントも盛り上がる【函館】
2室蘭、登別で出店盛ん スーパーや飲食、衣料品店続々【室蘭、登別】
3ライトアップ初日を楽しむ 函館公園と五稜郭公園で花見電飾【函館】
4丹頂市場 来月6日新装開店 カフェや炉端楽しんで【釧路市】
5桜雲包む最北の城下町 松前さくらまつり開幕【松前】
-
1
米粉100%使用シフォンケーキ開発 函館のカフェ【函館】
2函館山山頂展望台の混雑解消、魅力向上へ 市が新年度から取り組み【函館】
3函館が舞台「名探偵コナン100万ドルの五稜星」公開始まる 関連イベントも盛り上がる【函館】
4丹頂市場 来月6日新装開店 カフェや炉端楽しんで【釧路市】
5森町地域おこし協力隊に元プロ野球選手の吉田さん着任【森】