【根室】ジャズの街・根室の灯を消さないよう気軽に楽しめる会をつくろうと、昨年４月に発足した「ニュー・ネムロ・ジャズ・クラブ」が１周年を迎えた。サテンドール店主の谷内田豊彦さん（７０）が会長を務め、現在会員は１０人。月１回例会を開いて、参加者が持ち寄ったレコードやＣＤを聴きながら語り合っている。

　大のジャズ好きからそれほど詳しくない人まで、さまざまな２０～７０代が集う。解説文のライナーノーツを読んだり、好きな演奏者の話をしながら楽しいひとときを過ごしている。

　１周年を機に、月ごとにテーマを設けることを決めた。今月は「ピアノ」で、１８日の例会には６人が集まり、初回から参加する７０代男性はピアニスト、ハロルド・メイバーンのＣＤを持参。「ライブに行ってサインをもらった。手の大きさを知りたくて、握手もしてもらった」と思い出話を披露し、感慨深く聞き入っていた。

　ジャズの街・根室をけん引する「ネムロ・ホット・ジャズ・クラブ」（中谷孝二会長、略称・ＮＨＪＣ）は来年６０周年を迎える。ニュー・ネムロ・ジャズ・クラブはＮＨＪＣへの門戸を広げる役割も担っており、実際ニュー・ネムロの会員１人がホット・ジャズ・クラブに入会した。

　谷内田会長は「ジャズは難しそうなイメージがあるかもしれないが、気軽に聴きに来てほしい。毎月参加できない人でも歓迎している」と呼び掛けている。参加料は月１０００円（１ドリンク付き）。問い合わせは、谷内田さん０８０（５４８３）５６５２へ。

会員が持ち寄ったレコードの説明をする谷内田会長（左から３人目）