浦河町立郷土博物館友の会（荻野節子会長）主催の「そば打ち教室」が13日、東町のふれあい会館で開かれ、小学生と保護者ら家族連れ30人が手打ちそばづくりに挑戦した。

　毎年人気の教室で、今年も申込開始から間もなく定員いっぱいとなった。

　これまで指導にあたっていたそば打ち名人の松田芳宏さんが高齢のため参加が叶わず、今回から道具一式と松田さんの思いを託された町企画課の武田颯太郎さん（28）らが指導に奮闘。博物館や友の会のメンバーらもサポートした。

　そばは、十勝産の新そばを用意し、小麦粉３割とそば粉７割をふるいにかけた粉に水を数回に分けて十分まぜ、こねる作業から開始。手打ちそばの工程で微妙な水加減の「水回し」という作業がそばの出来を大きく左右するため、少しずつ水を加え慎重に練り上げ、麺棒による伸ばし、たたみ、そば切りまでの一連の工程を体験。

　荻伏小５年の小林太陽君は、「ちょっと硬くて重かったけど上手くできた。食べるのが楽しみ」と満足そうな表情で話していた。完成したそばは、自宅に持ち帰った。

和やかな雰囲気の中、そば打ちを体験する子どもたち