記念式典で１世紀の節目を祝った

　網走南ヶ丘高の創立１００周年記念式典が同校体育館で開かれ、生徒や保護者、卒業生などが出席して１世紀の節目を祝った。

　開式の言葉の後、同校の発展に尽くした故人に対し黙とう。渡辺淳一校長は「いつの時代も、子どもは地域社会の宝。オホーツク東部の中心校として、社会に貢献できる指導的役割を果たす人間を育て、より信頼され、より愛される学校を目指す」と述べ、次の１世紀へ向けての決意を示した。

　創立百周年記念協賛会の北野清丸会長は「教育の火をこれからも絶やすことなく、発展されることを願う」と述べ、渡辺校長に記念事業の目録を贈った。

　90周年以降の歴代校長、ＰＴＡ会長らに感謝状を贈呈。来賓で出席した道教委の倉本博史教育長、自身も同校を卒業した水谷市長らが祝辞を述べた。

　文化人類学者として活躍し、札幌大学の学長も務めた山口昌男氏（１９３１―２０１３）が同校の卒業生という縁から、１００周年を記念して同大「山口昌男文庫」の分室が同校に設けられることとなり、同大の小山茂副学長から渡辺校長に目録が贈られた。

　最後に、全日制前期生徒会長の山本咲花さんが「さらなる未来に向けて在校生一同、決意を新たに頑張ることを誓います」と述べ、出席者全員で校歌を斉唱して式を終えた。

　同校は１９２２（大正11）年、藤野隆三氏が土地１万坪を、初代遠藤熊吉氏が校舎設立資金10万円を寄付して開校した網走中学校が始まり。

　終戦後の学制改革で網走高等学校となり、定時制を併設。１９５０年に現在の網走南ヶ丘高校となった。