感染急拡大 釧路管内にDMAT派遣【釧路】
新型コロナウイルスの第8波到来が全国的に叫ばれる中、道内では新規陽性者数が連日過去最多を更新し、釧路、根室管内でも過去最多となった今年8月と同等のペースで陽性者が増えている。道の要請により、釧路管内には国の災害派遣医療チーム「DMAT(ディーマット)」の医師が派遣され、感染の収束を図っているが、釧路保健所は「しばらくは増えていくことが考えられるので、十分に警戒してほしい」と警鐘を鳴らしている。
道の新型コロナウイルス感染症対策本部指揮室によると、道内全域でクラスターが多発しているため、道は国へDMATによる支援を要請。道が管轄する26保健所のうち、8日時点で継続しているクラスターが22件と最も多かった釧路管内に9日から、DMATの医師2人が入った。
10日時点で同管内では、市立釧路総合病院など五つの医療機関と高齢者施設など19の社会福祉施設でクラスターが発生しており、DMATの医師が各施設を巡りながら、クラスター収束への対応や予防策などをアドバイスしている。
釧根での11月の陽性者数は、10日までに釧路管内で2194人確認され、一日の陽性者数は8日の338人、9日の402人と2日連続で過去最多を更新。新たなクラスターは17件発生した。根室管内は688人で、クラスターは4件。釧路管内では10日間のうち7日で200人以上、根室管内も100人を超える日が2日あるなど、依然として多い状態が続く。
8、9日に陽性者数が急増したことについて、釧路保健所の高垣正計所長は「5、6日の土、日に医療機関が休みだったこともあり、その間に発熱した人たちが7、8日に受診したため、結果として急増したと考えられる」と説明。一方で「地域として増えているのは間違いない。特に10代や40代など家族関係にある感染が多く、ワクチンの接種や家庭内での基本的な感染対策を徹底し、食料・医薬品などを常備してほしい」と訴えている。
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