生徒たちとの交流に笑顔を見せる一山本関（左から２人目）

　【北斗】大相撲秋場所を終えた一山本関（２９）＝本名・山本大生、放駒部屋、前頭十三枚目＝が２７日、母校の大野農業高を訪問した。同校から贈られた一山本関の化粧まわしのお披露目を兼ねて全校集会が開かれ、全校生徒２０１人が、母校の生んだ関取の訪問に沸いた。

　一山本関は後志管内岩内町出身。中央大、福島町役場を経て角界入り。大野農業高訪問は、２０１９年の十両昇進、２１年１２月の十両優勝の報告に次ぐ３回目だが、全校生徒と交流するのは今回が初めて。

　満場の拍手の中、会場の体育館に迎えられた一山本関は、恩師の励ましに支えられた高校生時代を思い起こしながら「失敗を糧に頑張って、いろいろなことに挑戦して３年間を楽しんで」と語りかけた。

　一山本関は、生徒たちとの記念撮影に笑顔で応じるなどして楽しいひと時を過ごした。相撲部マネージャーの２年、下山美優さん（１６）は「ジャージにサインしてもらいました」と興奮した面持ちで話した。

　全校集会に先立ち、２６日にも同校を訪れ、相撲部員たちに胸を貸した。今年から相撲を始めた１年生の竹山竜世さん（１６）は「関取の強さに触れ、改めてがんばりたいと思った」と意欲を燃やしていた。