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釧路新聞

市立病に緩和ケア病棟 1日から運用開始【釧路】

和室形式の差額病室と岡澤医師

 市立釧路総合病院(森田研院長)は10月1日から、緩和ケア病棟の運用をスタートする。当面の利用は同病院かかりつけのがん患者を基本とするが、担当する緩和ケア内科部長の岡澤林太郎医師(49)は、「地域の緩和ケアの質向上に取り組んでいきたい」と意欲を示している。

 緩和ケアとは、主にがん患者らの身体的、精神的な苦痛を和らげ、療養生活においてもより豊かな人生を送ることができるように患者や家族を支えるケア。釧路、根室管内の緩和ケア病棟は今年4月に開設した釧路労災病院に続いて2例目。

 市立病院の精神科棟2階を改築しており、病床は全て個室でエアコンや洗面台などを完備しているほか、差額病室は家族と一緒に団らんできるほどのスペースを確保した。また、病棟内は清潔でシックな内装に統一されており、車椅子用のトイレや家族控え室、キッチンなども設置している。

 入り口左手にあるデイルームは、ホテルのフロントのような落ち着いた雰囲気で、絵画や観葉植物などが飾られているほか、リラクゼーション効果を狙った音楽や映像も流れている。また、スペースを区切って患者と家族が誕生会などを催すこともできるようにするなど、家族との団らんスペースやイベント開催コーナーとしても活用する。

 配置職員数は医師1人、看護師15人、医療事務などを行うクラーク1人。病床数は21床だが、当面の間は14床で運用する。入院患者の主治医となる岡澤医師は「急性期医療がメインの市立病院に、緩和ケア病棟ができたことは地域にとって大きな意味がある」とし「患者のケアはもちろんだが、他の医療機関とも連携しながら質の向上や後進の育成にも力を入れていきたい」と語った。

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